SCOOP! 通常版DVD

監督 : 大根仁 
出演 : 福山雅治  二階堂ふみ  吉田羊  滝藤賢一  リリー・フランキー  斎藤工  塚本晋也  中村育二 
  • アミューズ
3.41
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427660557

感想・レビュー・書評

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  • クズ役の福山もかっこいいなーって思って観はじめて、
    あれ?なんでこの映画観ようと思ったんだっけ?って途中で思い始めて、
    最近、映画観るたびにセックスの意味を考えてるなって思って、
    リリー・フランキーすごっ!こわっ!って思って、
    そしたら衝撃の展開になって、
    結構胸糞なラストだなって思って、
    この映画観ようと思った時、この映画観はじめた時には全然想像もしていなかった展開に、心がついてゆけなくなった。

    一番知りたかったことが最後まで知れなかったことがもやもやと残る。
    エンディングで、福山雅治と二階堂ふみがずっと車の中で話しているシーンはよかった。

    撮るということは、なんだ。
    きっと、カメラマンと記者にとって、それは、人間と向き合うということになるのかな。
    人はなぜ、清純派アイドルが泥酔しているところを見たがるのか。
    人はなぜ、俳優の不倫をバッシングしたがるのか。
    自分の泥酔や浮気は放置したまま。
    人にはたぶん、表の顔と裏の顔があって、わたしたち一般人というのは、ある程度裏の顔を出してもすぐさま公に糾弾されることはない(犯罪は別)。泥酔や不倫のような「裏」というのは、例えばわたしたちがやらかしても、迷惑をこうむるのは、その周囲にいる人たちだけであって、社会とか、世間とか、全然知らない人に公に知られたり見られたり、ましてや責められることは、ほぼない。けれど芸能人というだけで、全てが公にされてしまう。それに注目する一般人たち。この、刺激はなんなのだ。なぜそれを求め、それを密の味と感じるのか。こうした報道がなくなれば、求めなくなるのか。刺激があるから、求めてしまうのか。ニワトリか卵か。

    刺激的な仕事は、途中から、刺激がないとやってゆけなくなる。だから、一度刺激の味を知ると、自ら刺激を求めていくようになるし、その瞬間は快感で、ないとやってゆけなくなる。だから、自分たちがおかしくなっていることに、気がつけない。気づいたときには、何か大切なものを、失っていたりする。
    わたしは、二階堂ふみが変わっていく姿を、いい意味で受け取れなかった。
    そこまでして撮る必要があるのか、どうしてもそういう思いが消えなかった。
    けれど、一方で、撮れた時に「撮れた!」と同時に思う自分もいた。

    ドラマ「知らなくていいコト」では吉高由里子が記者を演じていた。彼女は、「裏」の報道から、ありのままのその人を、伝えようとしている。
    糾弾や興奮のためではなく、その人が幸せになるための、報道を。
    それを公にするのなら、雑誌に触れた人々が幸せになるような、報道を。
    そんなことを思った。

  • かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきた凄腕カメラマン・都城静(福山雅治)。
    しかし、その輝かしい業績も、現役の雑誌編集者たちにはほとんど知られてない。
    過去のある出来事をきっかけに報道写真への情熱を失ってしまった静は、芸能スキャンダル専門のパパラッチに転身。
    それから何年もの間、自堕落な日々を過ごしてきたのだ。
    そんな彼に、再び転機が訪れる。ひょんなことから写真週刊誌「SCOOP!」に配属されたばかりのド新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組まされる羽目になってしまったのである。
    案の定まったく噛み合わずケンカばかりの静と野火。ところが、この凸凹コンビが、まさかまさかの大活躍で独占スクープを連発!
    そしてついに、日本中が注目する重大事件が発生する…。
    芸能ネタを中心に追いかけているスケベで出たとこ勝負な中年パパラッチ静と最初はいやいや芸能ネタを追いかけているがだんだん特ダネを追うことに熱中していく新人記者野火のコミカルで息のあった掛け合い、撮られたくない相手の特ダネ写真を撮るための奇想天外な工夫と作戦(イケメン政治家と美人キャスターの密会写真を撮るために向かいのビルから花火を打ち上げるなど)、最初はいやいや芸能ネタを追いかけていた野火が静と現場を共にしているうちに「報道とは相手が誰であれ知られたくないことを暴き記事にすること」ということを学び特ダネを追う醍醐味を学び一人前の記者になっていく成長物語、静と裏社会の情報屋のチャラ源の熱い友情、アメリカンニューシネマの匂いが香るピカレスクな大人の傑作青春コメディ映画。
    着崩れしたファッションやチャラい悪ぶりがセクシーな福山雅治、ガッツとキュートな魅力がある二階堂ふみ、男前で大人な吉田羊、シャブ中演技が怖いけどほっておけない魅力があるリリー・フランキーの演技と色気が印象的です。

  • 汚いラーメン屋に置いてる濃い絵のマンガを福山ファン用映画にしたって感じ。

    低俗でゲスいパパラッチを、美化しすぎず、低俗でゲスいものとして最後まで描いているところが良かった。
    べつに特別悪趣味な人間ではないし、仕事へのプライドもある。
    肯定こそしないものの理解はできた。
    綺麗な世界じゃなくても、綺麗な人じゃなくても、意外と愛せる。

    最後はそこまでする意味があったのか私には分からなかったし少し冷めてしまった。
    深くもない、悲しいかもよくわからない、ゲスい世界を通り過ぎてたどり着いた独特の「正解」。「かっこよさ」。
    否定はしないけど私は全然かっこいいとは思わないし泣けない。
    これを観て泣く人はどうして泣くのだろう。
    エンターテイメント的結末だと思った。

    たくさん出てくるエロいシーンも本当エンターテイメントとしてのエロって感じ。
    俗っぽさを表してはいたもののべつに全然必要ない。とりあえずエロやりたいって感じ。
    二階堂ふみもべつに濡れ場やる必要なかった。やってくれるからって二階堂ふみを無闇に脱がすのやめろ映画人ども。

    他の大根仁作品とは全然違う毛色だけど大根仁臭はぷんぷんしていて何がそう思わせるのか興味深い。
    リリーフランキーの演技は群を抜いてすごかった本当に。
    滝藤賢一もいかにもドラマっぽい演技だけど良かった。
    福山雅治だからこそギリギリ成り立ってた主人公だったけど、さすがにこの年齢であどけなさの残る女子との絡みはちょっと気持ち悪いな。いくら福山でもちょっと。

  • 前半のリアルさを途中のヤリスギコメディで台無しにしてからの、リリー・フランキーの独壇場。

    3人の監督で序盤中盤終盤と分けて作ったんじゃないかというぐらいまとまりがなかったように思う。

    残念

    教訓
    二階堂ふみの肉体美
    吉田羊の横顔
    リリー・フランキーのボクサーステップ

  • 悪くはない。
    そこまで期待せずに観たが、案外最後までちゃんと観れた。
    でも良くもない、そんな陳腐な感想になる作品。

    何より、主人公とヒロインの年の差の絡みは
    それまで築いてきたものが一気に冷めてしまった感は否めない。
    なんだろうな、この感覚。
    自分が歳を取ってしまったからなのだろうか。

  • 内容やストーリーはいかにもな邦画だけど、大根監督のカメラワークはとても好きである。
    福山雅治と二階堂ふみのベッドシーンの美しさの演出が素晴らしい。
    福山雅治と言えば、心の冷えたエリート役というイメージだけど、チャラ男もなかなか良いと思う。

    福山雅治×リリー・フランキーのタッグは、息もぴったりで間違いない安定さ。というか、リリー・フランキーは怪物的俳優だな。
    内容が薄っぺらくても、キャストが実力派揃いなので、安心して最後まで観れる。

  • 中年パパラッチ 福山雅治。
    芸能人のお尻を追いかけるカメラマン。
    下ネタ満載の 福山らしい演技。
    決定的な瞬間をとらえる 手練手管がいいね。
    処女と言うふれこみの新人記者 二階堂ふみ。
    徐々に変化していくシーンの取り方が
    実に巧みだ。オンナの表情を救い上げる。
    グラビアから 芸能人スキャンダル。
    事件を追わなくなった 雑誌。
    その雑誌の悲しみも うまくとりあげている。
    リリーフランキーと言う存在が じつに 重要だ。
    肩のチカラをぬけた 演技に感心することしきり。
    弱さ、悲しみ、狂を 演じる。

    二階ふみへのおもいやり、
    キャパの写真に カメラの魅力にとりつかれる。
    「戦場のカメラマン」
    戦場とは何か?
    ぐっと、現在を 問いかける。
    親友と思っていた オトコに。
    そして、その瞬間を 冷酷に切り取る。
    カメラマンの習性。
    なぜか、悲しみが 深く流れていた。

  • 個人的に、リリー・フランキーが出てる映画にハズレなしと思っている。
    うん。この映画もそうだった。怪演、純粋な演技、どれでも素晴らしい。
    大根監督についても「モテキ」でもそうであったように、こういうの観たいんでしょというシーン演出が上手い。
    全体的なストーリーとしてはどうなのかと思うこともあるが。

  • 面白い。

  • 後味悪すぎ。ラストの二階堂ふみの下着姿は最高の美

  • ラストに感動

  • 役者の演技が光る映画だった。普段私の中で爽やかでイケメンなイメージしかなかった福山雅治がだらしなくて汚くてチャラい中年カメラマンを演じきれているところに感心した。リリーフランキーのイカれた役も本当に見入った。話自体は緊迫したシーンが多くて私はちょっと苦手だった。

  • 日本の映画はなぁ、こうなっちゃうよね。
    初めのお金目的の子の、ワンピースとヒールの同じ真っ赤っかとか。鈍くさくて処女だって言い張られてる、夜中出勤の野火のリップラインがめちゃくちゃキレイとか。(というか常に化粧完璧)
    ほんとリアリティが薄い上にダサい。だから、キャラクターに整合がついてない。
    作ってる中に女の人いないんじゃ?って感じる。
    あと、ちゃんと女の人を見てる人。

    福山の中年でだらしなくて性的に厚かましい、そんなキャラを目指してるのは分かるけども。
    それにしては品が良すぎる。

    コンプライアンスもジャーナリズムも人間の尊厳の為にこそ生まれたものなのにな。


    始めっから、雑誌業界やらスクープ狙いの裏側の説明ばっかり。こんな説明ばっかりしなくても、分かるよって。
    人物同士の会話じゃなくて、観てる人に向けての説明ばかり。
    よくある残念なマンガ原作の映画と同じ作り。
    日本のAVか。
    おっさんアゲ映画

    ただのパパラッチ映画にしたい訳ではないって分かってるだけに、…これが、韓国映画だったならって思ってしまう。きっとすんごくスピーディーで生々しくて猥雑でスタイリッシュで真に迫ってて面白いだろうな。

  • 撃たれる写真、美しかった。なかなか撮れるものじゃないでしょ。戦場でなければ。

  • 口を半開きにして、ワルっぽい仕草が福山雅治にはどうも似合わない。痛い感じがする。役者の幅を広げたい、挑戦したいという意気込みは分かるけどそこまでしなくていいんじゃないかと思う。この役をリリー・フランキーがやったらもっとリアルに出来てたんじゃないかと思う。と言って、ガリレオの役をリリー・フランキーがしても似合わない。そういう役者の柄ってあるんじゃないかと思う。しかしそういうことも含めて貪欲なところが福山雅治らしいところなんでしょう。

    そのかわり二階堂ふみは好演、リリー・フランキーはいつもの怪演でいいところを全部持っていく。スゴイものです。

    ドラマの方は大根仁がベタでケレン味が強いけど力技で持っていく。花火で車の追撃をかわすのは難しいし、ラグビーの格好で突進する滝藤賢一なんてそれ自体がマスコミのネタになりそうだ。

    最後は実は真面目な素顔という話になっていく。リリー・フランキーならそれを少し匂わす程度でいいのが福山雅治なので大げさになってしまう。前半で、実は真面目なんだけど悪ぶってるという演技をしているとよかったのだがそこまでの力はないようで。

  • 予告とのギャップが……

  • <b>衝撃のscoop??</b>

    この映画のラストは完全に裏切られた??

    見る前は全く持って期待していなかったのだが、
    衝撃のラストに全てを持っていかれた感がある…

    福山雅治とカメラの相性の良さ、
    二階堂ふみ、リリーフランキーの演技は一見の価値ありです!

    もちろん脇を固めている吉田羊と滝藤賢一の安定感ある演技が一層
    盛り上げてくれます!

    あんま期待せずにとくとご覧あれ!

  • 面白かった。
    福山と二階堂ふみの映画。
    雑誌のスクープを撮る話。後半えっと仰天。

  •  立川シネマシティで観た。

     原田眞人が1985年にテレフィーチャー(テレビ用長編映画)として撮った『盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS』を、大根仁が福山雅治を主演に据えてリメイクした作品。

     『盗写 1/250秒』は、当時、私もリアルタイムで観た。テレフィーチャーながら質の高さが話題になって、のちに劇場公開もされたんじゃなかったかな?

     たしか、福山雅治の役を原田芳雄、二階堂ふみの役を斉藤慶子、吉田羊の役を夏木マリが演じていたと思う。
     そして、福山の役よりも斎藤演ずるヒロイン・行川野火(なめかわ・のび)のほうに、むしろウェートがかかっていたはずだ。

     ストーリーの細部が思い出せないのだが、こんなに面白い話だったっけ?
     まあ、リメイクとはいえ、30年の歳月を反映して大幅にアレンジ/アップデートされているのだろうけど……。

     ともあれ、本作は大変面白かった。
     大根仁は、観客をきっちり料金分楽しませる「娯楽映画のアルチザン」として、大変な腕利きだと思う。

     福山雅治がいつになくヤサグレた男(写真週刊誌の仕事をするフリーカメラマン。てゆーかパパラッチ)を演じているのだが、なかなか堂に入っている。
     ヒロイン・二階堂ふみも、最初野暮ったいルックス・頼りない言動で登場して、ストーリーが進むにつれ「男前」に成長していくそのプロセスが、じつによい。

  • リリーフランキーは何者にでもなれる。
    滝藤賢一が良かった。

  • ・リリーフランキーがすげえ…あのクライマックスの芝居…
    ・主題歌なんでアミュじゃなかったんだろ
    ・つうか原作あったのかこれ
    ・コンビ組んだら全員惚れさしちゃうタラシの主人公
    ・カーチェイスの花火のシーンすごかた

  • かつては熱血的で数々のスクープをものにした報道カメラマン。今は自堕落でゲスなパパラッチに成り下がってしまった。この自堕落的さは福山らしい演じ方でどこかカッコ良くも見えたりする。まだまだ外見は腐っても芯には熱さが残っているみたいな。

    二階堂演じるパートナーの新人記者がどこか天然で無邪気な一途さが熱さを引き出させた。幼さや爛漫さを感じさせながらも、吉田とは対照的な色っぽさを感じた。

    リリー演じるシャブ中パンチドランカーの情報屋も良かった。ヘラヘラとしているけど目は笑ってない。どこか凶器じみて常にいつ爆発してもおかしくないものを感じる。

    実際に起きた事件や芸能スキャンダルな事件を思わせている。そこに福山やかっての仲間の滝藤や吉田 編集長が関わった。ワンシーンだけどエキストラ的に、宮嶋茂樹が不肖・宮嶋役で出ているのに笑った。

    映画的に良い悪いの評価の前に面白く観られた。ただ、残念なのは福山と二階堂の絡み。ここまで、ゲスを演じるなら、二階堂も乳くらい見せろ。それがないので、逆に福山のゲスさが爽やかさに見えてしまいそう。

  • 中盤までの雰囲気から一転、友人に撃たれる流れにおどろいた。リリーフランキーの演技に見入る。

  • 福山雅治はクズでもかっこいい. 『働きマン』もそうだけど、本当にいろんな意味で大変なお仕事だなとは改めて思う. 漫画並みに全員キャラが濃い.

  • 最後がベタ
    でも二階堂ふみちゃんがかわいい

  • 最初は良いテンポで進んでいたのだが、一つずつのエピソードが軽いのかな。役者は素晴らしい。

  • 1/17

  • リリーさんのキャラは素晴らしい。

  • 映画館鑑賞もあり

  • 予想通り、ゲスな話だし、
    福山も最悪な男を演じているが、
    展開テンポが良く、娯楽に仕上がっている。

    カッコイイ男は何をやっても
    ゆるされちゃうなぁ。。。

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著者プロフィール

1968年東京都国立市出身。演出家・映像ディレクター。 「モテキ」「湯けむりスナイパー」「週刊真木よう子」など深夜ドラマを中心に 映画、PV、舞台演出、コラム執筆、イベント主催など幅広く活動する。

「2017年 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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