ハドソン川の奇跡 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

監督 : クリント・イーストウッド 
出演 : トム・ハンクス  アーロン・エッカート 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
3.87
  • (39)
  • (79)
  • (57)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 331
感想 : 70
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4548967312461

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2016年アメリカ映画。監督はクリント・イーストウッドで、主演はトム・ハンクス。
    もうこれだけでもぐっときてしまいますよね。(笑)
    ほかに共演としては、副操縦士ジェフ役に『陰謀のスプレマシー』のアーロン・エッカート、機長サリーの妻役に『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』に出演していたローラ・リニーなど。

    機体トラブルのためハドソン川へ緊急不時着水させ、乗客乗員全員の命を救った機長サリー(トム・ハンクス)は一躍時の人となりマスコミに英雄扱いされていた。しかし、国家運輸安全委員会(NTSB)は、本当にハドソン川へ不時着水するしか選択がなかったのかを調査するために事故調査委員会を起ち上げ、機長サリーと副操縦士ジェフを厳しく取り調べ始める。一段と加熱するマスコミ報道。そして、NTSBが行ったコンピュータ・シミュレーションの結果は・・・。

    2009年に発生した実話に基づく物語です。この「ハドソン川の奇跡」については当時日本のマスコミでも何度か報道されていて自分もよく憶えています。
    映画というかドラマになるような話であったので、いつかドラマ化されるんだろうなあと思っていたら、何とクリント・イーストウッドが映画化しちゃったんですね。
    ただそのままストーリーにしてもたぶん実話には勝てないので、映画では事故調査委員会で窮地に追い込まれる「英雄」から出発して、過去形で何度も当時を再現するいう一捻り効いたストーリー構造となっています。
    この「英雄」がいったん地にまみれるというストーリーはイーストウッド監督お得意の方程式でして、さらにこの映画では最初からフライトレコーダーをベースにシミュレーションしろよ、と突っ込みを入れたくなるくらいベタ過ぎたのですが(笑)、周知の実話だっただけに機長にこんな苦悩もあったんだと、逆に顛末を知るにはこちらの展開の方が面白く安心してみることもできました。(笑)

    映画の途中や最後には本人たちも登場するのですが、さすがにトム・ハンクスとアーロン・エッカートはメイクで本人たちによく似せていますね。
    そして、トム・ハンクスの機長サリーが自信を持ちながらも翻弄され苦悩する表情はなかなか良かった!ああいう顔なのかもしれませんが(笑)、今回の役は彼にぴったりだったような気がします。
    また、アーロン・エッカートの方も機長を守るという役柄をよく演じていましたね。

    実際、繰り返し再現されていた不時着水までの状況はカメラワークと演出の良さもあってか緊迫感溢れるものになっていて、決断の見事さとよく無事だったなあと感嘆することしきりでした。このあたりはイーストウッド監督の手腕によるところが大きいのだと思います。

    どんな時でも果たすべき責任を全うする「お仕事」系で感動するならこの作品で!
    (そういえばトム・ハンクスのお得意の分野でもありますね。)

  • エンジントラブルからハドソン川に不時着し乗客全員を救った機長と航空機事故の顛末を描いた実話。これが素晴らしい。さすがイーストウッド監督。映画として無駄がなく、よくこれだけの内容(物語の軸)と情報量(事故の俯瞰図)を96分でまとめたな、と。過剰な演出やスペクタクルもない抑制された作りで、だからこそシンプルでも胸に迫るいい映画だった。


    川への不時着はサレンバーガー機長の的確な判断と高い職業倫理ゆえ。が、ために事故後に英雄に祭り上げられた。しかし同時に過失も疑われ、そのため戸惑い傷ついた。でも、機長の内面を救ったのも、その高い職業倫理ゆえ。PTSDからの回復という主題はイーストウッド作品に繰り返し描かれるが、本作においてもその系譜に連なる。これが物語の軸。

    で、事故について。「英雄などいない」という俯瞰をみせたこと。
    川への不時着は機長の功績。でも乗員乗客全員の生還は皆のおかげ。奇跡の生還は、助ける/助けられる双方が、助けよう/生きようと努力した結果。パズルのピースと同じで、機長を含め事故に関わった人々がひとつでも欠けたら全員生還という奇跡のパズルは組み上がらなかった。乗客から救助隊まで、各々の細かな描写が入っている理由はここにある。ここがまた感動して涙腺弱くなります。
    毎度毎度、同じテーマや似たことを撮っているのに、毎回心が揺さぶられる。イーストウッドに脱帽です。

  • ハドソン川の奇跡と全員が生存で救助されたと
    報じられたことは、知っていた。
    その機長は、英雄とされた。
    その機長を トムハンクスが する。
    42年の飛行経験を持つと言う。
    シャルロットに向かう飛行機が、離陸直後に
    バードストライクにあって、2つのエンジンが停止した。
    国家運輸安全委員会 (NTSB) の調査で、
    機長の判断が正しかったのかどうかの調査が熾烈である。
    コンピューター解析、シミュレーションにおいても、
    ちゃんとラガーディア空港にもどって降りることができ、
    ハドソン川に 「墜落する」必要はなかったという。
    ふたつのエンジンも ひとつは 活きていたとも言う。
    機長は、それに対して、「人間的判断」がないと言う。
    最初からバードストライクのあとに、
    「ラガーディア空港」に降りることを設定したいたこと
    が問題と指摘する。
    実際 シュミレーションは17回目のデータだった。
    バードストライクにあいエンジン停止して、
    それから判断して操縦して、1回しかできないことを強調する。
    クリントイーストウッドが 映画にするものは、
    心をゆさぶるものがおおいなぁ。

  • すごくリアリティがあって良い映画でした!
    これが実話だとゆうから更にびっくり。
    あんなに冷静な判断と態度がよくできるなって 感激しました! 普通 川に墜落する直前にパニックになってもおかしないのに 構えて!とだけ乗客にアナウンス!
    機長として 本当にかっこいいと思いました。
    機長が素晴らしいことプラスその日が強運に恵まれていたからこそ155人が助かったのだと! すぐに駆けつけてくれた救助隊、指示通りに従ってくれた乗客、副機長の取り乱さない感じも
    とても好感がもてました★

  • 奇跡として扱われた事件後に間違った判断ではないかという追求を受けていたとは知らなかった。公聴会がメインの舞台となり不利な状況をひっくりかえす件は法廷ものの面白さだ。
    この映画は90分程度しかない。イーストウッドは平易にコンパクトにまとめることに心がけ、やたらとドラマチックにすることがない。といって奥さんが泣くシーンを入れたり、副パイロットとの絆などさりげなく臭くならない程度に感動的な話を入れる。こうしたバランスの良さが素晴らしい。日本映画だとこうはならないだろうなと思う。またこうした英雄の話は、立派すぎて白けたりするが、トム・ハンクスが演じると素直に受け入れられる。稀有な役者だ。

  • これは・・・本当にすごい・・・
    事実がすごいので当然かもですが、真に迫ってました。何が真かは知りませんが。
    208秒の危機、24分の救出・・・すごすぎます。
    あなたも155人のうちの1人という奥さんの言葉にそうですよねと本当にこれに尽きます。
    真正面で近づいてくる水面と乗客全員の命が自分の手にかかっている重圧はどんなにか恐ろしかっただろうと・・・!
    最後に出る前に全員外に出たのか丹念に確認する機長にこれが本当に責任を背負ってる人の姿だと・・・!
    すばらしかったです。

  • クリントイーストウッド節、来ました!って感じの映画。
    事故を起こした飛行機の機長がハドソン川に機体を不時着させるが、それが過失なのかどうかを巡って公聴会が行われ、一体真実は何か、ということを追求していく物語。

    理論ではなく、情念、パイロットだからやってみりゃわかるだろと言わんばかりの力強いメッセージが聞こえて来そうな今作。
    クリントイーストウッド、どこまでもすごい映画を撮なぁと思わされます。

  • 全員助かった後の話なのに、ずっと飽きない。
    関わったすべての人たちが、人を助けようとしてる姿がとてもいいからだ。

    人数を確認して初めて安堵する機長の表情がいい。
    空港に戻れたかどうかは二の次にになってくる。
    優しくなれるいい余韻。

  • 理論と奇跡

  • エンドロールの実際の機長と家族、生存者のコメントが
    物語が本当であったと強調してくれる。

    イーストウッドとトム・ハンクスという贅沢なキャスティング。
    全てにおいて、抑え気味の演出や音楽が心地よかった。

    ラストのお二人の笑顔に今までの緊張が一緒にほぐれました。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×