フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書) [Kindle]
- NHK出版 (2005年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (163ページ)
感想・レビュー・書評
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具体的な症状は出ていないものの、いくつか身に覚えがある個所があり、改善しないと悪化するのではと身につまされる。最適化、シンプル化、ルーティン化の方向だけではだめで、いろんな観点で刺激を受けて脳の働きを維持しなくてはと決意した。
・「ボケの予備軍」としてのフリーズする脳
・不意に言葉に詰まる、物忘れをする
・「まぁいいや」が人をボケさせる
・パソコンにカスタマイズされる脳
・ネット依存と「思い出す力」の低下
・人の話が聞き取れない、頭に入らない
・血流の問題、脳を損傷している可能性
・クリエイティブな能力を失うとき
・「逃げたい心」が思考を止める
新しい組み立てをしないという、条件反射ではない人間なれではの機能を使わないことによるフリーズ。加齢ではなく、新鮮さに触れているか。目の焦点を動かさなくなるのは危険。思い出さないからひらめかない。聞くべきことを聞き取る。ハードウェアとしての脳の健康。クリエイティブは雑多な経験から。意志を持ち、複数の環境に身を置く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思い当たることめちゃくちゃあった……
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インターネットやSNSが普及し、便利な環境になった今、その便利さが仇となり脳を使えなくしている。脳はボケるようにできている、年齢は関係ない。脳のバランスは感情と思考の相対関係で成り立っており、ちょっとした刺激で優位になる感情をいかに思考を使って癒すか。感情的になりすぎて「フリーズ」しやすくなっている脳を、頭を使って冷静にしてあげるテクニックは目から鱗。
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・8/26 読了.確かに筋肉と同じで脳も使わないと衰えていくのが最近実感できる.覚えることより忘れることの方が早いからまた読書を再開しないと.
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書かれたのは古いのに、内容はものすごく新しく感じる。
脳の使い方が偏っている面がある。本人も気づかないうちに「何か」をしなくなっていることがあるのです
など、自分の頭の使い方が偏ってしまっていることを指摘されているような気がした。
時々、美術館や動物園に行ってみたりして、違うものに触れるのがいいのだろう。もしくは趣味を増やすか。 -
「脳はボケるように出来ている」。老齢化で脳味噌が壊れていくという話ではなく、スポーツの練習で体が覚えるように脳神経細胞は、省力化するのが性質で、それが災いとなり、脳がフリーズするというお話。
脳については、池谷裕二さんの本でそれなりに知識を溜めていたが、現職の脳外科医による患者さんの実例を挙げての説明は、納得するとともに池谷さんから得た話を裏付ける一冊。
経年変化で脳細胞が壊れるのではなく、年齢による生活スタイルの変化が脳を休憩させてしまいボケにつながるのだと考えると、最近のベストセラーである「LIFE SIFT」でいう寿命が延び、従来の人生設計が変化するという話も、この脳の扱い方が重要になるだろう。
世の中を動かす絶対法則の一つはエントロピーで、それに抗う方法は唯一、先に自ら壊して新しいモノをつくる事だと考えているが、脳神経細胞を健康に保つのもまた、常に新たな事をやり続けることだと、改めて認識。
インターネットで、誰もが簡単に検索、知識を得られると思っているかもしれないが、その便利さが効率化したがる脳を助長して、ボケにつながるという。文明の発達もエントロピーになっているという恐ろしい話でもある。 -
フリーズしていることに気づき、こまめに脳の使い方を改めていくようにしたい。
・目を動かして情報を取る。早朝ウオーキングの鳥見はいいかも。
・長い文章をえ理解しながら読む。時には音読を。
・短期記憶を使う。ネットの頼らない。ここ苦手になってきている。
・手を動かして斜めの線を引く。料理をつくろうと思う。
・緊張する相手と話す。引退したら考えないと。
・全身をバランスよく動かす。ラジオ体操やろうかな。