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- / ISBN・EAN: 4988104105042
感想・レビュー・書評
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傑作。観たことのない映画。ラストカットも見事。
『エヴァ』から、お色気要素と本当に悪い奴を取り除いた感じ。
内田樹先生のご指摘の通り、性善説に基づいた、なかなかに優秀な人々が、相手の立場を重んじながらベストを尽くせば、使徒レベルに進化したゴジラにも勝てるかも、的な。
「理想」日本を叫んだ夢物語。ちょっと奮い立つよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石原さとみの英語が話題にもなりましたが、総じて庵野監督のゴジラ(第一作?)へのリスペクトを感じる作品でした。
人間が作り出した「ゴジラ」という驚異に、人間が圧倒されるという構図や、実際にもし同じような問題が起こった時にどのような政策決定がなされてゆくのか、というところもリアルに描かれているように思います。
日米安保について触れられているところも個人的には好感触でした。 -
2016年夏に大ブレイク!って感じだったが映画館に行くのが面倒なので見なかった。その後テレビ放送などもあったようだが,テレビの時間に縛られるの嫌いなので見なかった。配信されたのでようやく見てみようかなと。
で,何でそこまで人気だったのかサッパリわからなかった。東京の街がダイナミックに壊されたり,首都圏の電車が勢揃いしてゴジラへ向かったり。そういうのが楽しいというのなら,まぁわかる気がする。別にストーリーや台本が悪いというほどでもなかったが,とにかく全体的に「棒読み」に聞こえて,学園祭の演劇?って思ってしまった。何度でも見たいほどではなかった。幾ら何でもあの首相は無能すぎでは。
主人公が誰なのかもかなり見ないとわからなかったのだが,ようやくわかった主人公が何か好きになれなかったので,すっかりゴジラの方に感情移入してしまい,ゴジラが吠える度に,「いやー」「やめてー」と言ってるように聞こえ辛かったのだった。
アニメ版ゴジラがあるようなので,アニメ版のCV担当の声優さんを調べ,「この人たちが演技するなら間違いない!」と思った私は実写映画よりアニメを見るべきなのだろう。アニメ版ゴジラを見てみようと思う。 -
2016.8 劇場鑑賞記録転載。
「シン・ゴジラ」
(ネタバレには気をつけているつもりですが、楽しみにしている方は無視して下さい)
本当にすばらしかった。劇場であと何回観ようか。
誰かとあれこれ談義したいがかなわず、思わずツイッターのまとめサイトなど熟読してしまったが、なるほどと思う真摯な考察が多く、総じて語っている人々が「いいものを観た」という興奮を皆と共有したがっているのがよくわかった。そんな中、あえて極私的な感想を一つ挙げるとするならば、要するにこれは新しい「神話」なのではないか、ということだ。
大陸系の人々の渡来による日本列島土着の集団との緊張と対立は「古事記」においてスサノオノミコトによる機織り機の破壊、という象徴的な形で継承された。南米のインディオは、スペイン人のゴム・プランテーションでの苛烈極まる使役について「木が血を流した時代」として語り継いだ。思えば初代「ゴジラ」も空襲の記憶の神話化だろう。
それらと同じように、「シン・ゴジラ」は、震災に代表される国難、そしてそれに立ち向かった人々(ひいてはこの国の近現代史全般)にかかわる共通記憶を別の形で整えなおしてくれたのではないか、そんなふうに思える。
「我々日本人は、最悪の事態を想定してあらかじめ備えたり、権限を明確化したりすることは苦手だ。今後も何らかの形で希望的観測による先送り、責任のたらいまわしによる被害の拡大という無様さを見せるに違いない。
しかし、本当に窮地に立たされたときには、静かな覚悟とともに持ち場を守るだろう。」
この映画が未来の日本人に何か預言を残すとするならば、それはこのようなものではないかと私は思っている。
(別途、ネタバレありの「補論」を臆することなく再度投稿予定) -
第一形態の造形を見たときはどうなることかと思ったが、どんどん進化。特撮も、これどうやって撮ったの?という映像が続く。すごい。ところでゴジラは何で日本に上陸してきたんだろうか?
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「君の名は」を観たときにも思ったんですが、ちゃんと丁寧に作られてるなーというのが一番の感想。ちゃんと作られたものがちゃんと(興行収入という形で)評価されるというのはいいことですね。売れた原作を流行りの役者で・・という安易なものがはびこってる昨今。
庵野監督のゴジラ愛みたいなものも伝わりましたし。いろいろ好みが分かれるところもそりゃありますが、あくまで好みや解釈の違いのレベルだな、と思います。そして展開というかテンポが非常にいいのが評価点ですかね。この手の話のお約束みたいな「責任の押し付け合いから互いに足を引っ張り合う政治家」だの「突如でてくる愛護団体」だのがないだけでもかなりのストレスフリー。ひたすらみんなでゴジラをどうにかしようって一本筋なので疲れず楽しく最後まで観賞できました。 -
子供の心としてはゴジラに動き回ってもらってワクワクしたかったんですけど、あんまりそこがなかったので☆3ですね……。
初代ゴジラの悲壮感を目指したのならまさしくそうだろうなあ、と。でもこれは円谷のゴジラではなく庵野のゴジラなので使徒っぽくてなんだかなぁ。映画の最後の形態とか特に。
色々思うところはあるけど物語自体は面白くて好きです。会議のシーンとか最高じゃないですかね? 国家公務員総合職の頭の回転やばいですよね -
劇場にて4DXにて視聴。
(水しぶきがメガネにかかりとても不快だった。水しぶきを止めるボタンを押したら横の席のしぶきが散々かかり「なんだ、こりゃ」ってなった。)
今まで見てきた怪獣映画とは違う切り口に驚かされる作品でした。
ただそれ故に間口は狭い....
子供が楽しめるかというと疑問だし、途中で理解するのを放棄する人もいるんではなかろうかと思う。
「エヴァ」と一緒で深読みを誘う終わり方にもちょっと納得がいかない。
でも、面白い。引き込まれる。
(あと、最初のゴジラの形態がかわいいw)
集中できなかった4DXの劇場ではなく家のTVでじっくりと見直したいと思います。
発売が楽しみだぁー -
観たいゴジラ全部詰まってるその2。こちらは初代の正統進化って感じ。
何の感情も読みとれず街が破壊されていく様はまさに「災害」。 -
ここに出てくる政治家や官僚たち,一生懸命なのはわかるけれど,少しも共感がわかない.私の方が歪んでいるのか.
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核廃棄物の影響で突然変異した巨大生物が日本を襲う。そのとき日本は、日本人はどう対応するのか。。。
東日本大震災そして福島原発事故のメタファーを中心として、危機を前にした日本人のと迷走と底力を描く。またリアルミリタリー系の描写に、迫力あるゴジラの破壊シーンも作品の売り。
とまあそれなりだとは思うけど、グズグズの日本人描写に、早口でまくし立てたれる技術?・政治論、繰り返される履帯のアップなどのミリタリーアピール、あからさまな原発事故メタファーなどなど、神は細部に宿るとはいえ、枝葉にこだわりすぎてToo muchな感じかなあ。ゴジラ第一形態も、えっと思っちゃったし。別になくてもよくない? -
面白いのだが、テンポが速過ぎて1回の鑑賞だけでは理解が追いつかない
それを逆手にとってリピーターを見込んでの策ではあるのだろうが、自分は映画館ではなく自宅で鑑賞して良かった、と思う作品だった
あと何回観ても石原さとみのキャラで吹き出してしまう -
2023/01/02 家族と再視聴
ここ10年の邦画で唯一観入った映画 -
第五形態が不気味だ。
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佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/MD00016732?hit=2&caller=xc-search
※館内利用です。マルチメディアコーナーで視聴できます。 -
ごめんなさい。つまらなかった。
多摩川で自衛隊が迎撃するシーンは良かった。例のヤシオリ作戦の列車爆弾も面白かった。そこは素直に楽しめた。歯切れのよい画面切り替えも見ていて心地よかった。そこは良かったと思う。
だけれど、主役級の役者さんたちの演技がどうしようもなく下手だ。演技なのか脚本なのかはわからないが、両方だと思う。
前半の閣議とか法的根拠とかやっているころは、情報過多な演出もいかにもそれっぽくて楽しかったのだけど、米国大統領特使のカヨコ・アン・パタースンあたりになるとそれが裏目に出ている。なんだその昔の漫画みたいな設定は。それでも必要な配役だというのならばともかく、この人必要でもないし伏線にもなってないじゃん。
官房副長官と補佐官も最初のうちはどうということもなく見ていたけど、後半になってくるにつれてドラマを演じきれてないという気がする。
挙句に「おばあちゃんの国に水爆を落とさせない」だの「日本の未来のために!」だのアホくさいことを言い出してズレときしみと矛盾を糊塗しはじめる。
演技力で力技で抑え込むというのならばそれもいいけど、あっさり負けてる。
前半は佳作で後半は駄作。
なんでこうなったんだろうね。
長谷川博己と竹之内豊と石原さとみを配役からも脚本からも抜けばいい映画になったんじゃないかな。 -
途中までは評価5でも良いかなってぐらい面白かったのですが、個人的にエヴァの曲でもっとワクワクしたかったのと、最後の凍らせて終わりってのがスッキリしなかったかなと。
明らかに東日本大震災後の日本の復興に対するメッセージがあって、それが物語のテーマだったんじゃないかと思う様な作品でした!!
無人在来線爆弾!!! -
名作
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個人的ツボワード 無人在来線爆弾
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テレビ視聴。
が、なんども録画を見直し、ネットで豆知識を漁るほどハマりました。 -
映画館の大きな画面で観るべきものをTVのロードショーで済ませてるのだから、なかなか比較できるものでもないのだろうけど、いや、何故公開当時あんなに話題になったのか理解できない。世間との感性のズレを感じる。
ゴジラ来てるのに通勤通学してる人々(の避難の様子)や政府のモタツキ具合(まず名前を付けたり)とか日本人の行動の皮肉がメインということであれば興味深く観た。ゴジラという生物、まあ怪獣の映画とすると全然物足りない。ツイッターを見てると、その辺りが受けていた印象だったのだが。
昔のゴジラはどんなだったのだろう。大筋は同じなのだろうか。音楽や字幕は昔風を意識している気はする。 -
面白い。最初の政治の場面は本当にこうなりそうって思った。
音楽が思いっきりエヴァなのも盛り上がるね -
二度目だけどすげーおもしろかった。
こういう現実の政治や自衛隊とかをシミュレートしつつ展開していくのは『パトレイバー2』あたりからだと思うけど、例えば『パトレイバー2』が妙に謎めかしてこむずかしい(ように見れる)語り口なのに対して、こちらはきっちりとエンターテインメントの枠内で見せてくれて、たぶんあまりSFとかみない普通の人でも十分楽しめるんじゃないだろうか。パトレイバーというアニメ好きのための作品と、ゴジラという日本人なら誰もが知っている作品とでは、見る層がまったく異なるわけで、一般層をもきちんと楽しませる作りになっている。まあそういう庵野もエヴァQでは観客を置き去りにしたけど(笑)。
現実のシミュレートとしての見せ方がわかりやすく、政治側と自衛隊とのやりとりなど、昔の怪獣映画では描かれることがなかった部分が、なるほどなあ、今だとたしかにこうなるんだろうなあ、と納得。それはたぶん、東日本大震災での福島原発でも同じような(?)いろんなやり取りがあったんだろうと思わせる。
こういうのって最近の日本映画に多いけど、やっぱり庵野をはじめとする連中のオタクっぷり、マニアっぷりはすごいんじゃないかな。今、ゴジラを題材にしてこれだけのエンターテインメントを撮れるのって彼(ら)しかいないんじゃないかしらん?(さすがはダイコンフィルムでヤマタノオロチを作った連中だ)
登場人物が多岐に渡るけど、メインの矢口とカヨコをはじめとくに誰かにぐっと寄っていくのではなく、あくまでも群集劇として描かれているのも良かった。これがハリウッド映画ならふたりを中心とした描き方になって、おまけに恋愛要素なんかも絡んじゃったりして、クライマックスでエアロスミスかなんかが流れちゃったりして……となるんだろうけど(笑)。
竹野内豊ってかっこいいなー!(背は低いけど)
津田寛治がいい味を出してた。ちょっと甲高い声とかうまいなー。
最後の決戦の場所が東京駅周辺となっているのはなるほどなあ。わかりやすい日本のど真ん中。そこにいつ目覚めるかもしれないゴジラが新しいモニュメントとして屹立することになった。日本人はこれからゴジラとともに生きていかなければいけない、みたいなセリフがあったと思うけど、とても象徴的だと思った。まあ、無人電車爆弾をやりたかったから東京駅ってのもあると思うけど(笑)。
一度見ていたということもあるけど、とにかくエンターテインメントしてスッキリとおもしろかったなー! と思える映画だった。
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20220301追記
「仕事に取り掛かろう!」津田寛治のセリフ
國村隼演ずる統合幕僚長も「礼には及びません。仕事ですから」
ゴジラに相対する人たちは、科学特捜隊やウルトラ警備隊のような特別な存在ではない。
巨災対のメンバーもみんな仕事として頑張っている。血液凝固剤を完成させるために各所に根回ししたり、頭を下げながら電話したり、みんな仕事。サラリーマンと同じ。
言ってみればこれは壮大な「プロジェクトX」なのだ。そこがこれまでのゴジラ映画と大きく違うところ。 -
<b>壮大な害獣駆除のはなし</b>
子どもの頃に見たゴジラはヒーローというか悪者ではなかった記憶がある。
確かに破壊の限りを尽くすのだけれども、完全な悪ではなく、時に人間と共同して
キングギドラやデストロイアを倒し、また海に消えていく。
そう映画の中では人々に認知された存在だったのだ。
もしそれが知らない存在だったら…
というのが、今回の映画の物語の始まりなのである。実に面白い。
昔見た怪獣対怪獣の子どもがわくわくするような話ではなく、
大人のおっさんが見てわくわくする話しなんだと思う。
未確認巨大生物に対して自衛隊の派遣はできるのかを政治的な視点から
描いていたり、未知のバケモノに対する人間達の向き合い方を描いた作品だと感じた。
監督がエヴァの庵野さんと言う事で随所にエヴァ要素がちりばめられているのも
おっさんとしては心をくすぐられた。
まぁ感じるところは色々とあるのだが、
結論として、この映画は”石原さとみがかわいい”に尽きる。 -
東映作品でお決まりのオールスターキャスティング作品。総理大臣をはじめとする大臣たちはもちろん、一瞬しか登場しないエキストラ的人物にも大物俳優を配置。そして、CGゴジラの動きの元を演じたのが和泉元彌らしい。なんだか、よくわからない贅沢さだ。
俳優の数は多いが、登場人物は公務員のみ。政治家、官僚、地方公務員、自衛官、学者などで、彼らの家族すら登場しない。この割り切りで、余計な人情ドラマを省き、「国家VSゴジラ」というメインテーマがわかりやすくなった。
前半は個性的な大臣たちがコミカルにテンポよく賑やかに行動する。これぞ、東映オールスター。が、首都壊滅後は登場人物の多くが亡くなり、パワー不足が否めない。ゴジラとの最終決戦も、都合が良すぎる展開だ。
不謹慎な話だが、文書主義、官僚主義、事なかれ主義など、今の日本に存在する悪しき風習を吹っ飛ばすためには、大津波や原発事故じゃ足りない。ゴジラが首都をぶっ壊してくれれば、日本も変われるんだろう。