ハウルの動く城 1 魔法使いハウルと火の悪魔 (徳間文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 魔法にかけられて、18歳の娘が90歳のおばあさんになって冒険が始まる
    浦島太郎の逆バージョン、けむりを浴びてのそれから話という趣向です

    帽子屋の娘、ソフィーはお父さんが亡くなったため、
    継母に裏工場で帽子作りばかりさせられて、愉しいことが何も無い生活を送っていました
    慰みに作っている帽子に願掛けて(魔法をかけて)みました
    それが思いがけず当たるのです、評判になりました
    けれども本当の魔女には商売敵、お店に乗り込んできて険悪に・・・
    その結果90歳のおばあさんにされてしまいました

    人生ってそんなものですね、気がついたら年経ていた
    わたしの気分はまだ若い、なんで身体がゆうこと聞かないの~!!
    ​​
    「・・・昔話やたいていの作り話でははっきりとキャラクター分けされてしまう老婆と乙女が、じつは連続したものだという主張をしているようにも思えます。老婆の中にも過去の乙女がふくまれていて、乙女の中にも未来の老婆と同じものがあり、一人の人間として連続しているのは当然のことなのだけど、たいていの人はみていないという。」(解説の荻原規子さんの指摘は秀逸です)​

    そうそう、芥川龍之介の「杜子春」も駆け足で人生を歩くのでしたね
    ジョーンズのファンタジー物語はおばあさんになってからの冒険がきらびやかでおもしろいのです

    動くお城なんていう、あってほしい夢のようなものが登場し、家出したソフィーははいり込みます、しかも若くないからずうずうしくね、お城に一度でいいから住んでみたい気分を満足させてくれますよ、汚い汚いお城だったので掃除などしたり(すっきり気分が満足)、わがままな城主にちょっかいを出したり(それは意地悪ばあさんでもあり、若さゆえの反発だったり)
    色彩的にも音響的にも想像力の宝庫です、そして大団円、面白くて引き込まれてしまうのです

    わたしは宮崎駿監督作品「ハウルの動く城」を先に見てしまいましたが、もう一度見直して音と色彩を楽しみたいですね

  • 映画が良すぎて薄く感じる。でも、それぞれのキャラクターが立ってて良い。時々、そんなセリフ、リアルじゃ言わんやろ、って感じる訳があるところが、面白いとも言えるし、残念だなとも思う。

  • 冴えない帽子屋の長女が魔女に呪いをかけられて、魔法使いハウルの城に転がり込むお話。

    中学生だかの頃に1度読んだ本だけど、映画で見た分しかあんまり覚えてなかったので新鮮に楽しめました。
    三姉妹がそれぞれ想いあっているとこ。
    魅力的と思いきや普段の姿はあれれ~なハウル。
    思ったより出番のない荒地の魔女。
    そうだったっけかそうだったね。という感じでした。

  • ジブリ作品の中でもとりわけハウルの動く城が大好きで、何度も何度も見て、それでももっとこの世界観に浸りたくて原作を読んでみた。

    このファンタジー小説を、あの映画に作り上げた宮崎駿監督はすごいと思う。

    子どもの頃に海外の児童文学とかファンタジーをあまり読んでこなかったからなのか、ストーリー展開があっちこっち行って付いていくのが大変だった。
    そうか、魔法とかファンタジーって何でもありだもんな、『いきなりなんでそうなる?』とかお構いなしよね。
    でもまぁ映画という下地があったからけっこう楽しめた。

    次の『アブダラと空飛ぶ絨毯』も読みますよ。

  • やっぱり、最初に触れたメディアが一番だとおもってしまう。これも映画から入ったので、本も読んだけど映画に引っ張られてしまっている。

  • ハウルの動く城シリーズは3冊あるらしい。

    ジブリで映画化したのは一巻分。

    18歳の主人公のソフィーは荒れ地の魔女の呪いで老婆に。
    魔女と魔女の悪魔を倒し元通りに。

    文体は子供向けのためか少し読みづらかった。イギリス文化に馴染みがないせいか、意味の解らない言い回しがあった。

  • 西宮図書館借りる

  • 210407読了

    映画とはまた違う趣き
    前半は少しストーリーに入りにくかった
    原作の方がソフィがキャンキャンしている
    長女だからという呪いに、長期間縛られている
    妹たちも魅力的
    続編が楽しみ

  • アニメを観てから、ずっと原作を読んでみたかったので、ようやっと読んでみた。

    アニメとは筋が違っているけども、ソフィーがおばあさんになってそのまま話の最後までずっとおばあさんのまま過ごす(途中で若返りはしないけど、少し体の痛みとかが消えていても。この種明かしも、最後の方までのお楽しみ)のが、斬新。

    さらには、ハウルの出身がじつは……!なところがもっとビックリ。
    そうすると、カルシファーである流れ星を捕まえたのは、インガリで?それとも、向こうで?どういう経緯で二つの世界を移動して来たのか?
    そこはまた後の話で明らかになるのだろうか。

    ソフィーがずっと自分を過小評価してるのが可哀想で、呪いが解けて、ハウルに好意を持たれていて、そこから自分を肯定できるようになるのか、この後ソフィーがどうなるのかにも注目したい。

  • 映画があまりにも有名だが、原作小説はほぼ別物。
    主要登場人物は一緒だけど、ストーリーが……。
    別に、ストーリーが違ってても面白ければ全く問題ないんだけど、何というか、ファンタジーに付き物のワクワク感とか、奇想天外な仕掛けみたいなものがない。
    唯一の愛すべきキャラクター、カルシファーくらいかな、見所は。

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著者プロフィール

1934-2011。英国のファンタジーの女王。映画『ハウルの動く城』の原作者。

「2020年 『徳間アニメ絵本39 アーヤと魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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