死ぬほど読書 (幻冬舎新書) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 丹羽さんの読書のすすめ。
    途中、御本人の仕事に対するスタンス等が折り込まれてきたけれど、それも読書という軸があってつながっているのだと思った。
    読める本から読むというスタイルはとても共感できました。

  • 読書で心に栄養を!
    無知を自覚し貪欲に読書します。
    読書で知のフックを増やして、セレンディピティを引き寄せるぞ!
    死ぬまで読書し人生豊かにするぞー

  • 実業家の書いた読書論のため、仕事と絡めた話が多い。本だけ読んでいてもだめで、仕事を通して人と関わっていくことが大切であると。読書と仕事は相互に作用するという。

    また、運がいいということ、セレンディピティにも触れられていた。読書をするといろんなことに引っかかるフックができて、それが運をつかむきっかけになるという。物事をどう捉えるか、出来事をどう評価しどう対処するか。より良い判断と行動をするための素地を読書で作ることができるということだろう。ただそれは、あくまで実利を求めずに読書した結果として得られるもの。さらにいえば読書だけしていても、象牙の塔の学者のようではだめで、人と向き合うことが大事という。そういう点で、教養や品性は一朝一夕に身につくものではないんだなと感じた。ゆっくり時間をかけて醸成していくものだ。

    スランプに悩む人間は自分に対する評価が甘いという言葉は、プロの厳しさを痛感させる。

  • あまり読書の習慣がない大学生の感想です。
    正直言うと、面白さや勉強にはあまりなる箇所は少なく、作者の自伝的側面が強いと感じました。

    しかし、作者の広い知見や、読書量から抽出される作者の価値観、生活感、仕事への姿勢など読んでいて非常に関心を受けました。

    著者の丹羽宇一郎さんは、経験された役職が表紙裏いっぱいになるほど枚挙にいとまがなく、かなりご高齢なこともあり、老成された価値観が魅力であると思いました。

    読み終わってみて、積読をしない、本に金を惜しまないことなど読書習慣や価値観について勉強になったと感じました。また、もっと読書をしたいと思いました。

    読書の効用を説くと言うよりは、著者の価値観を学びたいといった方におすすめです。

  • 読書は心の栄養
    毎日欠かさず本を読む習慣は自分も是非身につけたい。

  •  読書の有用性について、平易で明快な文章で書かれている。読書好きが言いたいことをことごとく代弁して貰ったようで嬉しかった。
     以下、著者が作中で語っている内容について、特に共感した部分と思ったこと。

    「無知の知を知る」
     まさしくわたしが普段の読書で意識していることで、本というのは大抵、個人または複数の著者の持てる知識と筆力を尽くして書(描)かれるもので、一冊でたくさんの知識や学びを得ることができる。世の中に無数にある本の数だけ自分の知らないことがあると考えると、自分の知識の小ささと読みたい(知りたい)本が無数にあることに気が遠くなったりもする。

    「考える読書」
     本の内容について「なぜ?」「どうして?」と疑問を持ち、それに対する自分なりの答えを考えながら読んでみる。学術書や実用書なら、著者の言っていることは正しいのか理論的に考察してみる、小説などのフィクションであれば、登場人物の心情や言動の理由を想像してみる、など。ついでに、巻末に参考文献一覧がついていれば、さらに参考文献を辿ってみて知識を深めていくのも楽しい。読書によって読みたい本が増えて知識も深まっていく、読書スパイラル、というか読書沼。

    「本は食べ物と一緒」
     自分で面白そうだと思う本を探して読め。どんな本でも、興味のあるところから入っていって、好奇心の刺激される方向へさらに知識を求めていくと、読みたい本の幅も増えていく。わたしも今の自分が小説以外の本を好んで読むようになるとは思ってもみなかった。

    「史料性の高い本には、その行間を自分の想像力と思考使って埋めていく楽しさがある」
     妄想系オタク女子か、と思ってしまってすみません。断片的な情報を繋ぎ合わせて頭のなかで風景を再現するのはとても高度な読書だと思う。こうした読書をできるようになりたい。


     その他、経営者としての著者の経験談として、「虚栄心は人が向上したり、社会が発展していく上で欠かせない」「優秀な人ほど隠し事をする(嘘をつく)」など。誰もが持っている業のようなものを否定せず前向きに捉えていることに目から鱗が落ちた。



     本書の印税は全額寄付されるとのことで、寄付先の一つに「滋賀大学経済学部附属資料館」が挙げられており、浅からぬ縁のある身としては、偶然ながら微少な貢献ができて良かった。

  • 読書本を読んでないなと思い、Kindleセールで購入。控えめな記述だが、読書好き具合が伝わってきて、にわかな私にも共感できる心地よさがあった。

  • ネットとかを含めての文字を読む、文書を読むということではなく、紙の書籍を読むことの重要性の話だったので、正直うーんという感じだったが、ありがちな漫画差別とかの読むものに対する偏見はそれほどない感じだったので、一応フーンという感じで最後まで読むことはできた。

    共感して真似するかどうかはともかく、こういう接し方もあるねという参考にはなると思う。

著者プロフィール

丹羽宇一郎(にわういちろう)
公益社団法人日本中国友好協会会長。一九三九年愛知県生まれ。元・中華人民共和国駐箚特命全権大使。名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事(株)に入社。九八年に社長に就任すると、翌九九年には約四〇〇〇億円の不良資産を一括処理しながらも、二〇〇一年三月期決算で同社の史上最高益を計上し、世間を瞠目させた。〇四年会長就任。内閣府経済財政諮問会議議員、地方分権改革推進委員会委員長、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任ののち、一〇年に民間出身では初の駐中国大使に就任。現在、一般社団法人グローバルビジネス学会名誉会長、伊藤忠商事名誉理事。

「2023年 『仕事がなくなる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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