シェイプ・オブ・ウォーター オリジナル無修正版 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988142372314
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
とても観たかった映画 個人的にも好きな系統の映画だったし アカデミー賞とる前から注目していたが 映画館で観たかったけど 残念ながらDVDでの鑑賞になってしまった 前評判も良かったから期待し過ぎて外れたら嫌だなぁと思ってましたが、そんな心配は要らず とても感動したし、いい作品でした。寓話であり まるで お伽話のような 舞台も時代も小物や歌も素敵で絵本の中の世界もあるけど ラブストーリーしかも 大人のラブストーリー 映画のジャンルでラブストーリーは苦手だったけど…これは純愛 true Loveだった
ギレルモ・デル・トロが監督
1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。
サリー・ホーキンスがイライザ役で主演を務め、イライザを支える友人役に「ドリーム」のオクタビア・スペンサーと「扉をたたく人」のリチャード・ジェンキンス、イライザと“彼”を追い詰める軍人ストリックランド役にマイケル・シャノン。
「彼は不完全な私じゃなく ありのままの私を見てくれる」
という 半魚人に恋するイライザ自身 姿かたちじゃなく本物の愛を見つけたんだなぁって 映画を観ながら応援してしまった…不思議な生き物を実験の物として扱う軍人達に暗い雰囲気に包まれ不安な気持ちで観ていたが ハッピーエンドで終わって本当に良かった
そして ラストの詩
「あなたの姿がなくても
気配を感じる
あなたの愛がみえる
愛に包まれて私の心は優しく漂う」
詩が流れて 思わず 涙してしまいました。 -
「人魚姫」の話が悲しすぎるので、いつか人魚姫が救われる話を読みたいと思っていた。
本作はいわば、人魚王子が声を失った人魚姫を救い出す話。冷戦期アメリカのあらゆるしがらみ、資本主義的ヒエラルキー、人種差別、ソ連との対立……ともかくめんどうくさいしがらみをくぐり抜けて人間(女性)が人魚に戻るまでの物語。その橋渡しをするのが映画館。というのもすばらしかった。
そうだよな。人魚姫を不幸に陥れたのが映画ならば、人魚姫を救うべき責任があるのもまた映画だったのだよな。 -
1962年、アメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)はある日、施設に運び込まれた不思議な生きものを清掃の合間に盗み見てしまう。
“彼"の奇妙だが、どこか魅惑的な姿に心を奪われた彼女は、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。
幼い頃のトラウマからイライザは声が出せないが、“彼"とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。
次第に二人は心を通わせ始めるが、イライザは間もなく“彼"が実験の犠牲になることを知ってしまう。
“彼"を救うため、彼女は画家の親友ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)や同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)の力を借り国を相手に立ち上がるのだが、彼女達の前には執念深い研究所の警備主任ストリックランド(マイケル・シャノン)や「彼」を研究に利用しようとするロシアのスパイが立ち塞がる。
果たしてイライザは、「彼」を守り愛を貫けるのか?
「ヘルボーイ」シリーズでもアウトサイダー同士の愛をリリカルに描いたギレルモ・デル・トロ監督が、人間の女性と半魚人の愛を描いたファンタジーラブロマンス映画。
言葉が話せず孤独だが純真なイライザが、卵と音楽を通して心を通わせ、信頼し愛し合う交流が丁寧に描かれていて、アウトサイダー同士のピュアな愛が観る者をキュンキュンさせる。特にイライザと半魚人の水中のラブシーンは、アウトサイダー同士の「愛を確かめ孤独を埋め合いたい」というピュアな愛が伝わる美しいラブシーン。
中盤のイライザたちが半魚人を研究所から連れ出すシーンやクライマックスの半魚人を逃がそうとするイライザたちと執念深いストリックランドの攻防が、ハラハラドキドキさせる。
イライザがお伽噺にありがちな純真なだけでなく、性欲も強い意思もある等身大の女性で、ゼルダも旦那や上司に媚びない強い女性であるところが、リアル。
イライザと親友のジャイルズの性差を越えた友情、イライザとゼルダの女性同士の友情も、ステキ。
クライマックスのオチは、ギレルモ・デル・トロ監督の「美女と野獣」のオチに対する違和感が投影された説得力のある結末で、赤や緑など絶妙な色使いの映像美が美しい、ギレルモ・デル・トロ監督の集大成で最高傑作と言えるファンタジーラブロマンス映画。
-
うーん、みんなが良いって言うから期待度が高すぎて、好きだけどそんなに面白くはなかったなという感じ。いつも通りのギレルモさんでした。これで確信したけど、ギレルモさんは脚本が毎回あまりよくない。ダメ出しされてる方も大概はそこのとこみたい。ギレルモさんは自分の趣味的なことでしか映画作ってない。一番近いのはロバートロドリゲスだと思う。
ただ、色んな監督の「成熟」という面だと(北野武の『アウトレイジ』や庵野秀明の『シンゴジラ』など)、この作品も当てはまるので、アカデミー作品賞はまあ納得かなと。『スリービルボード』の方が面白かったけど、ハリウッドはあれにはまだやらないと思う。
アカデミー賞=面白い作品ではない、たまにちゃんと合致して面白い作品もあるけど、獲りやすい傾向の作品ってありますね。
映画に関する映画とか、あとここ数年はマイノリティに関する映画。それと、これ言ったら身も蓋もないけど、年功序列で「こいつにそろそろあげてもいいだろう」ってあると思う。なので、その監督の面白い作品はちょい前ので、受賞した作品はそんなに面白くないことが多い。ギレルモさんだとやっぱ面白いのはパンラビとパシリムだなあ。
いつものように全く情報を入れずに鑑賞。「彼」の腕だけチラッと写ってるスチルだけ見てたので悪い予感はしてたんだけど、『大アマゾンの半魚人』のリメイクじゃねえか!と笑。エイブじゃねえか!当然またダグジョーンズですね。
『大アマゾンの半魚人』、観たことないけど知ってたのは『七年目の浮気』を観てたからです。ユニバーサルモンスターズのリブート、ダークユニバースシリーズあるのに大丈夫?と思ったら、ユニバーサルにリメイクを掛け合ったけど権利下りなかったみたいですね。たぶんダークユニバースがあるからだろうけど、ダークユニバースの方がコケて開店休業状態という皮肉。ギレルモさんに下ろしときゃ良かったのにねえw
これパシリムも似た感じで、私の想像だけどハリウッド版エヴァの企画が進まなかったので、ギレルモ版のエヴァ対ゴジラを作ったんじゃないかなと思ってます。
パシリムとの関係性で言うと、ゴジラオマージュがパシリムで、今回の『シェイプオブウォーター』はゴジラ以外の本多猪四郎作品が入ってると思う。変身人間シリーズとか『地球防衛軍』とか。ホフステトラー博士が平田昭彦っぽい。
冒頭いきなり「ハンサムな王子の時代」とか言われて「んん?」ってなったけど、これは普通にケネディのことだと思う。カレンダーの曜日からも1962年って特定できるのだけど、13年前が釜山の戦いって1年ずれているのはミス?(余談ですが、あまりにみんなが良い良いって言うもんだから、キューバ危機の歴史改変ものになってって、「彼」との戦いで核戦争が起こったせいで冒頭の水没シーンにつながる…とか思ってたら全然違いましたねw)
オクタヴィアスペンサーさんが『ヘルプ』『ドリーム』に引き続いてまた似たような役で出ている。マイケルシャノンもまた悪役で似たような役。典型的なサイコ野郎顔ですね。ふたりとも好きな俳優さん。
ちょいちょい笑いがある点はよかったです。手話でFU○Kってやるのは私でもわかって面白いシーン。
ギレルモさんがここまで社会派なメッセージを込めた作品を作るとは、と思ったけど彼はメキシコ人なのでやはり現政権にはそう思うよねと。メキシコ国境との壁の話は『マチェーテ』が名作だったけど、ロバートロドリゲスはメキシコ系で『ミミック』第2班監督してたりと、『アリータ』への布石が。
ジャケは青いけど、中身の映像はグリーン。クロノスもパンラビも緑色の服着てるので、緑色が好きなんでしょうね。
イライザの恋愛感情にしたがって、わかりやすくカチューシャやパンプスが赤くなる。逆にジャイルズの絵のケーキは、赤だったのに緑色にされる。
これは同時に共産主義の赤の意味も若干あるのかなと。『ミツバチのささやき』の黒と同様。このへんもアカデミー賞を取った理由かと。
最近けっこう注目してるのは、女性がセックスした後に「よかった♡」ってなるシーンがある映画。この映画でもあって、いやらしい意味ではなくハッピーな気分になれる。『恋人たちの予感』や『秋津温泉』、『ベティブルー』なんかにもあって、とても良かったです。
エンドテロップのサンクス欄が、ギレルモさんの映画仲間、オタク仲間たちで楽しい。チャチャチャフィルムズのキュアロンとイニャリトゥ、ジェームズキャメロン、コーエン兄弟、エドガーライト…
テロップにないけど先程書いたロバートロドリゲス、ピータージャクソン…と世界のオタクネットワークが素晴らしい。
そしてスティーヴワン!!他の方のレビューで「真仮面ライダーに似てる」ってあったけど、竹谷&韮沢、そしてスティーヴワンって時代が昔ありましてね…この人も日本の特撮好きで『プレデター』や『ガイバー』やるんだけど。スクリーミングマッドジョージのお仲間で。
「彼」はETと同じで神やキリストなんだけど、外見が気持ち悪いのは『幼年期の終り』と同じ意味合いだと思う。「もしも神様の外見が悪魔だったら?」ってやつです。 -
俺たちのギレルモ・デルトロが異種愛の入門編をこの世に残してくれた…。「形を変える水は愛を表すのに相応しい」と答えていたデルトロに涙した
-
THE SHAPE OF WATER
2017年 アメリカ 124分
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス/マイケル・シャノン/リチャード・ジェンキンス/ダグ・ジョーンズ/マイケル・スタールバーグ/オクタヴィア・スペンサー
http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/movie/
1962年アメリカ。「航空宇宙研究センター」で清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は耳は聞こえるが喋ることができない。映画館の上のアパートで暮らし、親友は同じアパートに住む画家でゲイのジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)と同僚の黒人女性ゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)。
ある日研究センターに新しい研究対象とホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)、警備の軍人ストリックランド(マイケル・シャノン)がやってくる。彼らの研究対象はアマゾンで発見され地元では神と崇められていた謎の半魚人(ダグ・ジョーンズ)。暴力的で威圧的なストリックランドの指を噛みちぎり理不尽な暴力に晒されるこの生物に同情と興味を覚えたイライザはこっそり彼と交流を試み、いつしか互いに心を通わせるように。しかし生物が解剖されることになり、イライザはなんとか彼を逃がそうと試みるが・・・。
時代背景がはっきりしているにも関わらず、なぜかいつどこともしれないおとぎ話感。自分自身が生きていない時代の話だからかもしれないけれど、映画館やモノクロテレビから流れるミュージカルはノスタルジックだし、部屋のインテリアはレトロ可愛く、セットだけ見れば『アメリ』を見る気分と大差ない。米ソ冷戦時代という現実もありつつ、たとえば極秘機関の極秘研究のわりに警備態勢が杜撰なところなど、このおとぎ話的世界観のおかげでツッコミを入れる気がなくなるのは利点。
障害を抱え、けして若くも美人でもないけれどチャーミングで少女っぽさのあるイライザは『ダンサーインザダーク』のビヨークの姿と何故か重なった。『モード・ルイス』も良かったけど、サリー・ホーキンスはこの手の役が本当に上手いですね。むくわれないゲイ画家、陽気で面倒見のよい黒人女性、オタク気質の博士、どっからみても悪役のマイケル・シャノン等、登場人物たちはある意味ステレオタイプともいえるけれど、そこいらへんも含めておとぎ話の安心感。とはいえエロも暴力もあり、そこがギレルモ・デル・トロとティム・バートンの決定的な違いかもしれない。シザーハンズは触れ合えないからこその崇高さだったけれど、こちらはなんと、ちゃんと性行為が可能なのだ!(びっくり)
魚人を演じるダグ・ジョーンズは『パンズラビリンス』ではパン役を『クリムゾン・ピーク』でも幽霊の役をやっていたデル・トロ映画のクリーチャ―専門俳優(笑)この魚人、ビジュアルは仮面ライダーアマゾンをH・R・ギーガーがめっちゃリアルに描いたらこうなるかなという感じで、気持ち悪いと美しいの絶妙のバランス。魚人なのにどこか微妙にイケメンに見える不思議。南米になら本当にこういう生物いそうだし、原始的な神の姿はこういうものかもと思わされるリアリティもある。日本だったらこれ魚人じゃなくて河童かな~とかどうでもいいことを考えていたら、ふと大昔に見たカールスモーキー石井が監督した『ACRI』というトンデモ映画(浅野忠信が人魚と恋に落ちて人魚になっちゃうオチだったような)のことを思い出したりもしました(笑)
ストリックランドはサディスティックで傲慢でものすご~くイヤなやつだけれど、彼は彼で頑張っても出世できない、上官の命令に逆らえない等、それなりに気の毒だなと思う側面もあり。お気に入りのキャデラック壊されたらやっぱり悔しいよね。でもまあ最期はやっぱりザマアミロと思ってしまうけど。そして全くの余談ながら数か月前まで「おっさんずラブ」というドラマに夢中だったせいで、ジャイルズがだんだん吉田鋼太郎に見えてきたり(笑)
ラストはうん、これしかないだろうなと個人的には予想通りの終わり方。美女ではなくあえて不美人だけれどデル・トロ流の美女と野獣で異類婚姻譚。外見や種族の違いは障害にならないというファンタジー。そのロマンチックさよりもビジュアルだけでも個人的には十分満足。-
こんばんは。
ギンレイ二本とも気になりつつ、日程とれないので諦めていましたが、こちらのレビューで満足しました!
いつも楽しいレビューあり...こんばんは。
ギンレイ二本とも気になりつつ、日程とれないので諦めていましたが、こちらのレビューで満足しました!
いつも楽しいレビューありがとうございますm(_ _)m2018/08/15 -
淳水堂さんこんにちは(^^)/
私なんかのレビューで満足しちゃダメですよう!(>_<)
こちらこそいつも楽しくレビュー読ませていただ...淳水堂さんこんにちは(^^)/
私なんかのレビューで満足しちゃダメですよう!(>_<)
こちらこそいつも楽しくレビュー読ませていただいてます!
シェイプオブウォーター、あちこちで再映してたのですがギンレイでかかるまで我慢して待ってました(笑)お盆のせいか空いていて良かったです。
先週までやってたグレイテストショーマンもとても見たかったのですけれど、平日から連日満席立見で諦めました・・・ヒット作上映ありがたい反面、混雑するのが辛いところです。
2018/08/16
-
-
俳優さんたちが地味なんだけどなかなか味があって楽しめるんだけど ファンタジーだからなのかちょっと感動できなかった。撃たれたのにいとも簡単に復活できるなんていかがなもんでしょう⁉︎ もうちょっとどうにかならない⁇
-
宇宙人と聾女性との恋愛物語。二人を助ける同僚の黒人女性と同性愛者の絵描き。かたや仲を引き裂こうとする上司の白人男性。恋愛を謳いつつもマイノリティーが白人野郎と戦う二項対立の図式は現代アメリカを評した縮図か。と、率直な感想。