メインテーマは殺人 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]
- 東京創元社 (2019年9月27日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (476ページ)
感想・レビュー・書評
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ある事件の捜査の様子を本にしないか?と作者本人が持ち掛けられるという一風変わった構成。
海外翻訳小説というのは、どうも名前や地名になじみがなく覚えられず物語に入り込めないことが多い。のだがこの本は訳者の力か1章からぐいぐいと読み進めたくなる面白さがある。
終盤で犯人が判明するのだが、そのあと終章にまだいやこりゃまいったというオチが待っていて脱帽。文句なしの傑作である詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。情報がスルスルと開示されていき読みやすい。ドラマっぽいなという感じです。
ただフェアかと言われたら少し疑問。 -
映画やドラマのこぼれ話も織り込まれているという部分に惹かれて読んでみた。
結論、語り手である作者の個人的な話が冗長に感じてしまった。
凄く詰まらないわけではないけれど、読むのがちょっと退屈に感じた。
ストーリーが動き出すのが読み進めてから半分くらいになってから。
そこからは徐々に面白くなっていく。
ただ、それほどの種明かしにそれほどのインパクトはないかも。 -
プロットは見事だと思うけど、語り口のせいか自分にはそんなに合わなかった。一人称が慣れないのかも。
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人気作家のアンソニー・ホロヴィッツのもとに元刑事のホーソーンから電話が入った。今捜査をしている事件を小説にしてみないか?というものでした。始めは断ったアンソニーでしたが、熟考の末、書くことにしました。クーパー夫人は自分の葬儀を葬儀屋に依頼したその日に何者かによって殺害されます。夫人は自分が殺されるのを知っていたでしょうか?捜査を続けていくうちに、クーパー夫人の過去の事件などが徐々に明らかになり、そして第二の殺人が…。アンソニーはホーソーンの捜査に同行しながら小説を書き上げていきます。作者であるアンソニー・ホロヴィッツ自身がワトソン役として登場、一癖も二癖もある主人公ホーソーンとコンビを組みます。王道のミステリーでとても読みやすいです。前作『カササギ殺人事件』に続いて国内ミステリーランキングを制覇したのもなっとくの内容です。
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葬儀屋を訪れて6時間後に殺されるという衝撃的な展開から始まる本書は、伏線の張り方、明かし方がとても見事で最後の1ページまで楽しめる作品だった。 複雑なプロットではなく、真相を知った今では割と単純なプロットに感じるくらいなのだが、うまく目くらましさせられている。 途中まではこの作品が多くの賞を受賞しているのは何故だろうと思っていたが、最後まで読むことによってなるほどなと納得できた。
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細かな伏線の張り方は見事で、ミステリとしてはよく練られたプロットだと感じる。ただ、物語としては冗長で、自分語りが多いために、集中できない。アンソニー・ホロヴィッツの作品は初めて読んだが、評価が高い割にはツボには嵌まらなかった。
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今回のホロビッツは、作家本人が作中人物で登場するミステリー!それも、メインの探偵の相棒で。
兎に角、全編メインの探偵へのぐちの嵐で、それでもおいしい所は結局、探偵に持っていかれる顛末が笑える。探偵のホロビッツ掌握術が完璧で、いい様に翻弄されている様を作家本人が書いているのだと思うとかなり自虐的な性質の持ち主なのかもと新たな一面を知る事ができて次の作品が楽しみになった。