デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下 デューン・シリーズ (ハヤカワ文庫SF) [Kindle]
- 早川書房 (2021年10月5日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (379ページ)
感想・レビュー・書評
-
- 一気に読み終えてしまった。
- 続きが気になって、仕事のランチ中もむさぼるように読んでいた。
- SF×ファンタジーという一見矛盾した2要素がハイレベルに融合している作品。
- SFはもちろん好きだし、ファンタジーも大好きなので非常に自分に合っていた作品だった。
- 設定や情景描写が細かすぎて、これはドキュメンタリーなのか?という錯覚すら覚える。作者にはどんな世界が見えていたのだろうか。
- やや昔の小説っぽい読みにくさはあった。
- たまたまだけど今日出かけていたらこの小説が映画化されていることを知った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
当初の予定では正月休みの間に読了し、amazonプライムビデオで映画版part 1を再び観るはずだった。遅れに遅れてようやく下巻を読了した。なんとか映画版part 2に間に合った。
ポールの成長と覚醒、フレメンとアラキスの未来、スパイスの争奪戦などエピソードは多い。難を言えば、複雑すぎる背景に対しメインとなるストーリーが単純すぎることか。ただし、この3冊は長大な物語の始まりに過ぎないことを思えば、それもやむを得ないだろう。
映画版では最大の見せ場になるであろうあのシーンが、原作ではあっさりカットされていて驚いた。 -
第三部『預言者』▲月日が経過しポールは預言者ムアッディブとしてフレメンを指揮し、砂漠からの逆襲を開始する。皇帝までもが惑星アラキスを訪れ、ここに各勢力の未来が決す▼いや面白い!むかーしボードゲームで遊んだなぁ、深い陰謀劇に痺れます。書かれた時代背景を勘案するとメタ的に更に深い!附録を読むにベネ・ゲセリットとパードット・カインズの共作だったのかと思わせますが、更に高次な存在を示唆しており謎は深まるばかり。やけにあっさり終わったが、これが始まり、早川さん『砂漠の救世主』の新訳をお願いしますよ!(1965年)
-
上巻を読むのが苦痛だった。全くもって何を言っているのかわからないし、何が起こっているのかもわからない。状況も掴めないし、無駄に複雑で概観が捉えられず。それなのに断片的に色んな人物の目線で色んな出来事が展開されていく。時系列さえままならない。この文章の先に楽しみはあるのか?何度も数行読んで諦めたり寝落ちしたりを繰り返した。それでもなんとか読み進めた。すると中巻からなんとなく分かる気がしてきた。下巻ではやっとわかってきた。なにが起こっているのだろう、から、どうなるのだろう、という気持ちにやっとなった。細かい点は不可解なものが多く、なんだか矛盾してないか?というものもある。しかしストーリーとしては面白い……すべてが見えてこれば。見えないうちは本当に何が起こっているのかわからなくて苦しい。ついでに言うとDUNEは砂の惑星で完結せず、次がある。下巻を読み終わりそれがわかって絶望した。読む気力は今はない。
-
かって挫折した作品を、ようやく読了。中巻までと異なり、下巻では作中時間がジャンプしながら怒涛の展開だったのに驚き圧倒されました。巻末の付録や用語解説も、作品世界の奥深さが感じられて良かったです。
続編の新訳も発売されて、この続きを読んでいくのが楽しみです。 -
これまたノンストップで一気読み!面白かったー!行間が凄い。丁寧に細かく描いているのにまだ書ききれていないだろう!ってもっと細かいところまで読みたくなる。 3冊あったのに広大過ぎて物足りなさが凄い。上澄みだけしか書かれていない、みたいな。その凄まじい奥深さをもっと楽しみたいー!続編も読みたいけど中古で値が高騰しているから再販を願います。
-
こういう結末になったのかぁ。ポール・アトレイデが皇帝になるということは、物語の当初から明らかにされた歴史によって、わかってはいたけどさ。中までの展開上、スペースオペラみたいな戦争場面になったら、何巻も続くんじゃないのか?なんて漠然と思っていた気がする。きれいにSFとしてまとまったなぁ、と感心した。
よく著作が章の頭に出ていたプリンセスも、出てきたしね。彼女の役回りはこの結末からすると気の毒な気もしたんだけど、今後、変化があるのかな。
まぁこの後、物語は続くんだけどさ。映画化されただけに、全作とは言わないまでも、三部作としては新訳が続くようだ。楽しみにしていよう。次の話をいつ読むかは、わかんないけど。 -
前科の読み終えた感想として
ずいぶん昔読んで、感動したシーンをいくつか覚えていて、何度目かの映画化を機会に読み直そうと思っていたのだが、延び延びになっていた。先日やっと読了することが出来た。かつて感動したシーンはやっぱり強く心に響いてきて、なんだか自分が嬉しかった。
ひとつの惑星の生態系(とまで言うと大げさかもしれないが)や銀河における位置をきっちりと設定した上で、そこに中世ヨーロッパのような世界観を展開していく手法は今となってはよくあるパターンなのかもしれないが、改めて読み直してみると、本当にたくさんのSF作品やアニメが、この作品をひな形にして作られているのだということを改めて実感する。
物語としては、最初から3分の2くらいまで、時間軸に合わせてゆっくりと展開していくところがとてもおもしろかった。その後になると、主人公がやや雰囲気が変わってきてしまったり、時間が飛び飛びでこっちが読みたいシーンが省略されたりで、幾分興をそがれた。ただ、全体としてはスケールの大きな、世界観が明確な、とにかくおもしろい小説で、傑作の名に恥じない作品であることは間違いない。 -
ボドゲから入り、映画も見たデューン、小説も読了。
古典とも言うべき、古い作品だが、スペオペとして古びた感じはしない。
巻末に用語集のあるSFは正義。
続編の復刊も是非。