あらすじ
おれ「ヤマシタ」は多分50歳代前半。若い頃は写真週刊誌のレイアウトを担当し、今はライター。音楽、特にレコードが好きでお金のすべてをつぎ込んでいた。亡くなった父親の後妻は自分より1つ下で、今26歳の腹違いの妹がいる。
ある日、ふと26年前の雑誌から、ダブルベースの女性デュオ「ソラシド」を見つけ、当時その音楽を聴いたことがなかったことから興味を持つ。自分が住んでいた「空中長屋」、まずいコーヒーの喫茶店、デュオのソラとカオル、二人に音楽を依頼した映画監督などに思いを馳せながら行方をたどる。
面白かったー。ぜひまた読みたい作品。吉田作品にしてみたら、ストーリーがあるし、登場人物の気持ちもわかりやすい。別にストーリーがなくても好きな作家だけど。四半世紀前って昔だよねーと思いながらも、変わらないものや、まだ動こうとしているものもある。いろいろだなーと思いながら読んでいることを楽しむ作品。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
男性作家
- 感想投稿日 : 2019年3月22日
- 読了日 : 2019年3月22日
- 本棚登録日 : 2019年3月22日
みんなの感想をみる