ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年9月15日発売)
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本棚登録 : 51314
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短編『螢』を丸々含めた、僕(ワタナベ君)・友達の彼女(直子)・友達(キズキ君)の話、完全版。
短編では同居人から譲り受けた螢を放つところまでで、本編では直子が施設に入所してからさらに後日談へ続いていく。

上巻では、直子は気持ちの整理がつかないまま、友達として関係をもったことで不安定だった心の糸がついに切れてしまい、別れから再会までが描かれる。
1章で、"愛されなかった、記憶から消えていく"とあるので、すでに直子は存在していない前提で読み進めていて、直子の人柄・美しさに触れる度に悲しみが増していく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年2月19日
読了日 : 2020年2月8日
本棚登録日 : 2020年2月22日

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