ずどんと重いものが内臓に残るような読後感。
ルーシーの存在は、彼の「女を組み敷きたい」という暗い欲望がどこに繋がっているかをまざまざと見せつける。女がすべて彼の人生の彩りでしかない(彼がルーシー以外の女性を人として捉えられない)状態から、主人公を徹底的に引き摺り下ろす。
羊の命にこだわり、土地の風習に抵抗していた彼が、最後に手放すものが悲しい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月26日
- 読了日 : 2023年2月25日
- 本棚登録日 : 2023年2月25日
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