新装版 坂の上の雲 (8) (文春文庫) (文春文庫 し 1-83)

著者 :
  • 文藝春秋 (1999年2月10日発売)
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本棚登録 : 5191
感想 : 347
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旅順が肝でした。
戦争的にも作戦的にも、読み進めるモチベーション的にも(苦笑)

曠野戦の陰惨さに、ページを繰る手がどうしても止まってしまい、とうとう中断まで(しかも長め)。
それを乗り越えての読了なので、感慨もひとしおです。

曠野に比べて海の上の爽やかなことといったら!

バルチック艦隊のターンを心待ちにするほどでした。
ふつうにロジェストウェンスキー提督のファンになりましたし。

日本海海戦を迎えたときは感無量なのと同時に、寂しさもない交ぜでした。
ああ、長かった物語が終わる…と。

後半はロ提督を楽しみに読みましたが、前半は子規。
彼と真之の交友シーンはすべてよかったです。

この本のおかげで、今まで敬遠していた近代史に目覚めました。
「翔ぶが如く」も近いうちに読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代
感想投稿日 : 2022年2月9日
読了日 : 2021年11月30日
本棚登録日 : 2021年11月30日

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