ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち

  • アルク (2004年3月26日発売)
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97年に放送大学で柴田先生を知り、以来一生追いつかないけど追いかけ続けている中で知った1冊。

9人のうちほとんど読んだことがありません(村上春樹さえ…)。でも名前は知っている作家ばかりで、興味深く読みました。ピアソン、ダイベック、オースター。名前を唱えるだけで、ちょっとアメリカ文学通気どり(笑)でも、読んでない…

カズオ・イシグロだけ、少し読んでいる。本書刊行時点での既刊では、日の名残り。
わたしを離さないでの登場は、この翌年。さらにノーベル賞は、この13年後…感慨深い。
信頼できない語り手…彼の作品の特徴として語られますが、私はあまり感じないで読んでいます。誰しも自分目線で物を見、語りがちだと思うので。

村上春樹は、売れてるので苦手(笑)でもその創作の姿勢や自身の作品の解説というか、解釈は、一読書人として惹かれるものがありました。グローバルで認められる所以を垣間見たような気でおります。いつか手に取りたい…先にノーベル賞取ってください!

読むだけで、図書館で3回借り直し。
まだCDが聞けていない。どうしても聞きたいので、もう1回借りるかも。でも、どうしてもその声も聞きたくなる1冊です。

追記∶聞けました!柴田先生の声は知っていましたが、全編英語で聴くのは初めて、当たり前なのですが、英語だ…(笑)イントロダクション、特に良かったです。
その他の作家のみなさんも、イメージと違う声はなく、エキセントリックな話し方の方もなく、落ちついて聞けました。きっとインタビュアーのおかげですね。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年7月25日
読了日 : 2023年7月25日
本棚登録日 : 2023年6月4日

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