猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫 お 17-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年7月8日発売)
4.05
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本棚登録 : 8097
感想 : 771
5

 詩的で不思議な本のタイトルと、美しい装丁。読了後、見事に物語と調和していることに気づき、小川洋子氏の緻密に構成された世界観に感動しました。たくさん書きたいことはありますが、これから読む方に初見の感動を味わってもらいたいので、短めのレビューにします。

 私はリトル・アリョーヒンが入る「からくり人形」を、舟越桂氏の作品をイメージしながら読みました。彼の作品の憂いを帯びた切ない雰囲気が、主人公と重なります。

 主人公の祖母の言葉ひとつひとつが、主人公への愛情を感じられました。あっ、、おばあちゃんっ子の方!泣いてしまう本なので、家で1人で読むのをオススメします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学(日本_現代)
感想投稿日 : 2022年8月26日
読了日 : 2022年8月24日
本棚登録日 : 2022年8月14日

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コメント 2件

hiromida2さんのコメント
2022/09/17

Reyさん、おはようございます♪
小川洋子さんの世界観、私もとても好きです♡
かな〜り前に、喫茶店で手にした雑誌の中でこの本のことが取り上げられていて…
『猫を抱いて象と泳ぐ』だなんて、不思議なタイトル
あまりに前のことでどなたが書いた記事か
忘れてしまいましたが…(多分、作家さん)
“この本を読んで人生が、人生感が変わった”
って書かれていて、題名共々興味が湧き…
読んだことを思い出しました。
とてもいい作品でしたよね。
あまりに胸に痛くて、とても泣きました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

Reyさんのコメント
2022/09/18

hiromida2さん
こんにちは♪「かな〜り前」ってこと、発行日を見てみたら、10年ちょっと前の本だということをさっき知りました!
本書は泣きますよね。私の涙腺が緩み過ぎかと思っていましたが、hiromida2さんも泣いてしまったのこと、共感ができて嬉しいです♪

タイトルも本文も緻密な構成で、小川洋子さんと梨木香歩さんが好きな作家さんになりました♡

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