2012年8月24日読了。星新一のショートショート集。1972年発行の初版を2006年に装丁・活字などを新しくしたもの。「ボッコちゃん」などは随分読んだがこの本に納められたストーリーは私にとってはいずれも初見のものだった。ディックやシェクリイなどのショートSFを多く読んだ身からすると、星新一のSFは軽く、宗教的・哲学的葛藤があまりないような気がして最近は読む気にならなかったのだが、後書きの「40年以上経っても古びない独特な文体」とのコメントには納得するところあり。「いじわるな星」「ネチラタ事件」「ヘビとロケット」あたりは結構好み。落語ネタや一発オチだけのショートショートでも「これはSFだ」と言い張るとSFになってしまうのは面白い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年8月24日
- 読了日 : 2012年8月24日
- 本棚登録日 : 2012年8月24日
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