食ショック

  • 中央公論新社 (2009年7月1日発売)
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感想 : 7
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2012年11月21日読了。読売新聞に2008年に連載された食の調査ルポ。第1章は毒ギョウザ・生レバーなどによる食中毒など、食の安全性について。第2章は「飽食の時代」として、大量廃棄される食材の現状、賞味期限・消費期限の混同・誤解や過剰反応について。第3章では核家族化・生活習慣の変化などに伴い変化する「食事」「料理」のあり方についての調査報告から、日本の「食」への警鐘を鳴らす・・・。どの問題をとっても、政府・企業・個人の単独で解決できるものではない、文化と技術の発展、利便性を求める人間の欲望、低コストで利益を上げる必要のある企業のプレッシャーなどさまざまな事象が複合して発生している問題と感じる。自分はいいとしても、今後生まれくる子供たちに「正しい食のあり方」を、ジャンクフードがあふれグローバル化した世界に生きてきた自分が教えることができるのか・・・?考え続けなければならないんだろうなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2012年11月21日
読了日 : 2012年11月21日
本棚登録日 : 2012年11月21日

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