2021年3月2日読了。どこにでもいそうな一般庶民を主役とした7篇のミステリ短編集。2001年発表、「模倣犯」などを発表した頃の宮部みゆきはとにかく人気作家だったが「もちろん面白いが、うまくできすぎている」ような印象を自分は持っていたのだが、この短編集も確かにどれも巧みで楽しまされた。最後の「漏れる心」などは、不穏な雰囲気でもっともっと心を抉るような話になって終わるかと思ったらいい話風に着地してしまい拍子抜けというか…。もっと心に爪痕を残すというか、「歪だが忘れられない」ようなミステリを読みたいものと思うがそれはたぶんこの人に期待しちゃいけないんだろうな。(最近の作品はまた違うのかな?)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ小説
- 感想投稿日 : 2021年3月2日
- 読了日 : 2021年3月2日
- 本棚登録日 : 2021年3月2日
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