太宰や夏目あたりの作品よりも、読んだことのない作家の作品がとてもおもしろい。
夏目漱石の「それから」は、全く本題に入らなかったところが残念。仕方ないが。
流行りの作家ばかり読んでいるので、隠れた名作に出会えた喜びがあります。
「せどり男爵数奇譚」は途中までで、これから本題に入ろうというところで終わってしまったので、おそらく買ってでも読んでしまうでしょう。「クラクラ日記」の男女関係のあり方は、とてもあっさりしつつも愛情を感じて、もっと読みたくなった。
「落穂拾い」と「たんぽぽ娘」はとてもほっとする優しさと温かさがあった。どちらの作家さんも素敵な雰囲気をつくるので、今後本を求めたいです。
ビブリア自体がかなり簡素な読みやすい文章だから、ビブリアは好きだけど本は読まない人には辛いみたい。
気になった作品だけ拾い読みするだけでもかなりお得な一冊だと思う。なかなか読めない小説も収録されているし…。
個人的には多様な文体が楽しめた。こんなに雑多な小説群は他にないかも。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年3月1日
- 読了日 : 2020年3月1日
- 本棚登録日 : 2020年3月1日
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