結婚三年目、30歳という若さで妻を亡くした「僕」と、娘・美紀。初登園から小学校卒業までの足取りを切り取る、「のこされた人たち」の成長の物語。
前半は「僕」と出会う女性達との、恋とは呼べないような微妙な関係が気になる感じだったが、後半は涙なしには読めなかった。最終的に再婚することになる「ナナさん」の、息子を亡くしてしまった経緯や、ガンに侵された義父がくれた言葉など、悲しくて胸に刺さる。
悲しみと付き合っていくとは、こういうことなんだなと、しみじみ感じることができた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
90文学
- 感想投稿日 : 2017年3月3日
- 読了日 : 2017年3月3日
- 本棚登録日 : 2017年3月3日
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