普通のサラリーマン青年である佐藤淳之介が高円寺に引っ越し、小卒の自由人で友達の梅田さんに誘われ散髪に行った桂美容室別室。そこの店長は桂さんと言って、カツラをかぶっています。TPOによってカツラを着替えたりも。美容室には店長の他にふんわり穏やかそうででも世渡り上手な子と人づきあいが得意でなく不器用なところのある子とふたりの女性スタッフが働いて居ます。ストーリーはあることはあるけれどそれほど重要ではなく、梅田さん、淳之介、カツラさん、そして女性スタッフたちの、愛情めいた友情のようなものが徒然と描かれます。あっという間に読み終わってしまいましたが不思議な余韻の残るお話。梅田さんは読んでいてリリー・フランキーさんのイメージがちらつきました。おもしろかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
セイシュン
- 感想投稿日 : 2011年10月25日
- 読了日 : 2011年10月25日
- 本棚登録日 : 2011年10月25日
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