ファンタジー=子供向けと思っていたのが大きな間違いだと頭をガツンとやられた思いです。なんだ、ゲドの話じゃないの?という不満もいつの間にか消えていました。魔法もあまり使わないし…ある意味、怪盗ルパン的な愉快さを求めていた自分がみっともなかったです。
一つの何かを魔法で出せば世界のどこかで何かが一つ失われる。
一枚の葉っぱをちぎれば世界中の木の葉が震える。
そんな含蓄のある言葉のいかに多かったことでしょう。
この本は読む年代によってさまざまな受け取られ方があるのでしょう。
もっと、若いときに読んでいたら、きっと、思索上でなんらかの影響を受けたことと思います。
さらに、一度通読しただけでは理解し切れない本でもあります。
翻訳がうまいのかそうじゃないのかもわかりませんが、読み返さないとわからない部分をわざと作って訳されたとしたら、もう、脱帽です。
もう一度、じっくりと味わいながら理解を深めながら読み返してみたいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2010年1月29日
- 読了日 : 2010年1月29日
- 本棚登録日 : 2010年1月29日
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