死ねばいいのに

著者 :
  • 講談社 (2010年5月15日発売)
3.50
  • (257)
  • (637)
  • (626)
  • (179)
  • (48)
本棚登録 : 4650
感想 : 784
4

なんと形容すればいいのか分からない、不思議な持ち味のミステリ。事件は起こっているけれど、事件そのものに触れられるわけではなく。被害者についての話を聞きたがる奇妙な男によって、淡々と進む物語。この男がまたのらりくらりとわけの分からないキャラクターで、作品はよりいっそう不思議な雰囲気に。
まさかこういう結末に行き着くとは予想せず。人間の心理の嫌なところをちくちく突いてくれてるなあ、という印象でした。そしてそこに突きつけられた、「死ねばいいのに」という言葉。ぐさりと来ます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2010年5月29日
読了日 : 2010年5月29日
本棚登録日 : 2010年5月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする