アラエッサさんの感想・レビュー

カンガルー日和 (講談社文庫)

著者 : 村上春樹

• 講談社 (1986年10月15日発売)

タクシーに乗った吸血鬼は言い回しに笑ったし、図書館奇譚は脳味噌ちゅうちゅう表現や、羊男の登場、全国の図書館でそんなことが行われているとは…というファンタジーで面白かった。

「それでは幽霊と吸血鬼の違いとはいったいなんですか？」
「幽霊というのはつまり肉体的存在に対するアンチ・テーゼだな」
「しかし、吸血鬼というのは、肉体を軸にした価値転換だ」p44

感想投稿日 : 2023年11月30日

読了日 : 2023年11月28日

本棚登録日 : 2023年11月26日