プリンセスメゾン(1) (やわらかスピリッツ女子部)

著者 :
  • 小学館 (2015年5月12日発売)
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本棚登録 : 245
感想 : 16
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優しくて穏やかで誰もヨケーなことしなくてとてもすき!JAPANだしTOKYOだしHEISEIってかんじ。
人生の終の棲家としてもマンションを探している幸には意地も狂気も錯乱もなくて、とにかく終始すごく幸せそうなところが最高に安らぐ。
周りの人たちに理解されない時もあるけど「あの人いつもいる!どうせ冷やかし!」「彼氏とかいたことあるのかな?コワッ」って言われてる時も幸の落ち込んだ姿を描写することもなく、幸はいつも穏やかに楽しそうで非常に心が救われる。自分だけの大切なものが見つかったら周りの雑音なんか気にならなくなるんだろうな。
最後の終わり方も上質な映画のようでうっとりする。夢心地で読めるのにウソもファンタジーもあまり無くて、幸の物語でありながら伊達さん目線で進んでいくところもすき。幸のプライバシーにもっとドカドカ踏み込む漫画だったら読みたくなかったと思う。距離を取って、まるで幸を取り巻く人々たちのように「がんばれ、がんばれ」って見守る事が出来てとても幸せ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少女・女性向けまんが
感想投稿日 : 2021年4月21日
読了日 : 2018年3月22日
本棚登録日 : 2018年3月22日

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