壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年9月3日発売)
4.20
  • (1553)
  • (776)
  • (830)
  • (35)
  • (9)
本棚登録 : 7859
感想 : 806
4

全2巻。
言わずと知れた浅田次郎先生の代表作。
変わり種新撰組。

ずっと読んでなかった壬生義士伝。
メジャーすぎて敬遠してた。
新撰組のマニアックな人が主役ってのは知ってたし、
なおさら。

いやあ。
すごい。
やっぱりうまいなあ。
がんがん泣かされる。

大正の世で、
主人公に関わりのあった人達にインタビューしていく形式。
過去の主人公本人の独り語りと、
現代でのインタビュー内容が交錯する構成。
あれだ。
「永遠の0」が同じような構成。

侍とは、義とは何か。
守銭奴と後ろ指を指されながら
懸命に妻子を思うラストサムライ。
斉藤一のくだりはヤバかった。

ただ、自分の読解力のなさのせいか、
本作の重要な部分に何点か疑問が残る。
え?なんで?結局なんだったの?って。
また、主人公が途中で退場したままなのも残念だったし、
インタビュワーが物語に絡まないままだったのも肩すかし。

すごい泣かされるし、心に残る物語であるが、
もうちょっと丁寧でも良かったんではと思った。
映画見たらもっと解りやすいのかな?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2015年3月30日
読了日 : 2015年3月30日
本棚登録日 : 2015年3月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする