全1巻。
「刀剣商ちょうじ屋光三郎シリーズ」にも出てくる
刀鍛冶・源清麿の生涯。
著者の真骨頂、職人もので刀鍛冶。
面白くないはずがない。
いろいろ不明なところがあるらしい清麿を
説得力ある物語で再構築した手腕はさすが。
ただ、なんでだろ、
ちょっとあっさりした印象。
というか、
そもそも清麿が打った代表作ってどれなんだろう。
刀の素人でも名前を知ってるような
有名な刀打ってないのかな。
清麿って名前のメジャーさに比べ、
刀自体はメジャーじゃないのかな。
あっさりした印象の根は
刀自体の印象の少なさな気がしてきた。
最初に打った刀が、
清麿本人にとって重要なのはうなずけるが、
目利き達にも評価され続けるのもちょっと出来過ぎ。
その原因も、
飛び抜けた代表作の不在(物語中で)のせいかも。
著者が清麿を描いたってのは、
個人的には著者が本丸に攻め入ったってイメージだけど、
「いっしん虎徹」の方が好きだったかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2015年5月7日
- 読了日 : 2015年5月7日
- 本棚登録日 : 2015年5月7日
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