昭和13年伊豆韮山の山村の集落で起きたと思われる村ごと殺人事件。その昔の姿を失った戸人村。
各章ごとに、記憶を操作されたと思われる人達が、怪しげな集団に導かれながら、その場所にたどり着いて行く、と予測しています。
ぬっぺっぽう
今回の主軸となると思われる、伊豆韮山にかつて存在したらしい“戸人村”。戦前、駐在したという元警察官、郷土史家と巻き込まれる関口は、地図にもない村へ。そうそうと、トラブルに巻き込まれる関口。
うわん
静岡沼津の海辺。自殺志願の男を助ける一柳朱美。
言動の定まらぬ男に「成仙道」という新興宗教が、
見えてくる。
ひょううすべ
祖父との思い出が揺らぐ麻美子。その記憶に不信を抱き始める。彼女は、華仙姑処女という占い師に心酔していた。
わいら
中禅寺敦子が、韓流気道会の記事を書いた事から、襲撃を受ける。その時、華仙姑処女と名乗る、佐伯布由と関わる。
しょうけら
木場修太郎登場。京極堂の庚申講の蘊蓄がね!
私もね、庚申はわかるけど。それ以上は、深掘りされますとね、読書が進まないので、わかったふりで。
潜在意識を操作された女性。
おとろし
なんと織作家生き残りの茜さん登場。財産の処分を織作伊兵衛の弟、羽田隆三へ頼む事に。羽田は、丹後出身、徐福の子孫だという。そこで徐福研究会を立ち上げていた。そして、風水師興安丸にコンサルを頼んでいた。この羽田の秘書津村は、研師の息子で、戸人村と関わりがある。
まだ、宴が始まってないから、忘れてしまいそうで、心配です。
記憶というものの不安定さ、不確実さが混迷を深めていき、数々の怪しげな組織が徐々に韮山に向かう。
- 感想投稿日 : 2023年11月23日
- 読了日 : 2023年11月23日
- 本棚登録日 : 2023年7月2日
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