ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2012年6月21日発売)
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古書にまつわる謎解きもさることながら、栞子さんと大輔との恋の行方も気になりますが、2人が車でお出かけと言ってもデートではなく、行き先はもっぱら古本屋巡りのようで…。
古書店同士のあいだで、それぞれの地域に古書組合というのがあって、会館などに集まって同業者同士の古書の売り買いが行われているそうです。
どの世界にも一般人の知らない裏事情があって、この本でさまざまな知識が得られて面白いです。
一癖も二癖もありそうな個性的な古書店仲間も登場して、さらに物語が広がっていきます。
宮沢賢治『春と修羅』
この、パラフィン紙に包まれた函入りの古い本にまつわる謎は、読んでいて鳥肌が立ちました。
宮沢賢治が生前に刊行された著書は、『注文の多い料理店』と『春と修羅』の二作品だけで、探してほしいと依頼を受けた初版の『春と修羅』は、賢治自身が推敲した手入れ本だったのだそうです。
文学好きにはたまらない逸品ですよね。
母智恵子の存在が、まだまだ謎めいたままで、姉とは正反対で、人付き合いのよい妹の篠川文香がその鍵を握っていそうです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
三上延
- 感想投稿日 : 2022年5月13日
- 読了日 : 2022年5月13日
- 本棚登録日 : 2022年5月13日
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