自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 大和書房 (2006年10月19日発売)
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ビジネス書かと思って読み始めたのですが、仕事だけでなく人間関係全般に大切なことが書かれている本でした。

本書で言う「箱の中に入っている」状態というのは、自己欺瞞に囚われている状態のこと。
「箱の中にいる」とき、人は自分で自分を裏切り、そんな自分を正当化するために、周りの人たちを低く評価したり、身近な人にひどい態度を取ったりするのです。

本書は、主人公が上司のバドから「箱」についてのレクチャーを受ける形式でストーリーが進みます。
バドは優しい語り口のとてもフランクな人物ですが、「箱」について主人公と読者の痛いところを突きながら、的確に抗議を進めていきます。
読みながらヒリヒリした思いで我が身をふりかえること多々。
時々、自分が「箱」の外にいるのか、中にいるのか、客観的に自分を観察する目線を忘れないようにしようと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心のお手入れ。
感想投稿日 : 2020年8月29日
読了日 : 2020年8月11日
本棚登録日 : 2020年8月29日

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