自分の小さな「箱」から脱出する方法

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  • 大和書房 (2006年10月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479791775

自分の小さな「箱」から脱出する方法の感想・レビュー・書評

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  • いかに今まで自分が自分勝手で、この本のいう「箱に入った」状態だったか、反省しきり。

    自分が思ってる以上に、自分の思ってることは口に出してなくても相手に伝わっている。

    つまり人間は、相手が自分のことをどう感じているかを察知する能力があるらしい。
    言葉でいくらおじょうずを言ってても、ほんと気持ちは伝わっている。

    自分の感情、純粋な思い、相手に対しての思いやりを裏切ることによって、いかに今まで自分を正当化するのに必死で無駄なエネルギーを使っていたか、を思い知った。

    自己正当化のイメージ、そして自分が勝手に作ってしまっている思考の枠、この本では箱の中にいるから、まわりに対して批判的だったのかがわかった。

    なにより箱の外に出るには、自分が箱の中に入っているということを認識して、単純にこの箱の外に出たいと願うこと。
    それには目の前にいる人をありのまま受け入れ、尊重すること。

    人間関係をよくするには、やり方ではなくて、やはり日頃の自分のあり方の問題だと思えた。

  • 人間というのは、常に他の人々に対して、箱の中にいるか外にいるかのどちらかである。箱の中に入っていようと外にいようと、外から見た行動は変わらないが、他の人々に及ぼす影響は大いに違ってくる。組織における成功は、その人が箱の中にいるか外にいるかによって決まり、リーダーとしての影響力も、やはり箱の中にいるか外にいるかによって決まってくる。
    自分がこうすべきだ、ということに逆らって行動する、このような行為を自分への裏切りと呼ぶ。自分への裏切りが、自分自身を箱の中に追い込む。一旦自分の感情に背くと、周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになり、現実を見る目がゆがめられる。ときが経つと、いくつかの箱を自分の性格とみなすようになり、それを持ち歩くようになる。自分が箱の中にいることによって、他の人たちも箱の中に入れてしまう。箱の中にいると、互いに相手を攻撃し、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与え合う。
    箱の中にいると、①相手を変える、②相手と全力で張り合う、③その状況から離れる、④コミュニケーションを取る、⑤新しいテクニックを使う、⑥自分の行動を変える、ように行動することは、しても無駄である。
    箱から出るためには、①相手に逆らうのをやめ、②自分が間違っているかもしれないと考え、③相手のために行動する、必要がある。

  • 知人に紹介してもらって読んだ本ですが、
    非常に興味深い内容でした。

    「箱」とは「殻」みたいなもの。

    一度自分の「箱」に入ってしまうと、
    自分を正当化して、現実を正しく見ることが出来なくなる。
    この状態を本書では「自己欺瞞」と呼んでいた。
    その「箱」の中から何をやっても変わらないので、
    何よりもまず、「箱」から外に出て物事を見つめたり、
    新しい行動に移したりといったことをする必要がある。

    相手のためにと言うが、「箱」の中にいるときは、
    結局は自分を正当化することしか考えていないから、
    たとえ相手が自分の期待に応えたとしても、
    それに満足しないし、さらには感謝することも無い。
    その反応が相手に対して悪循環を生み、
    お互いがいがみ合うことになってしまう。

    まずは自分自身の考え方に誤りが無いかを見つめなおし、
    それから改善に向けてのアクションを取ることが大切。

    印象に残った内容(メモ):
    ・経験豊富、能力がある人が大勢集まっていたとしても、
     上手くいく会社と上手くいかない会社が存在する。
     その違いは、「自分をあるがままの人間として見てもらえているか」だ。
     あるがままの人間として見てもらえると、頭の切れる人は更に頭を
     働かせ、スキルを持った人はさらにそのスキルを発揮し、よく働く人は
     さらに懸命に働く。

    ・自分の感情に対して目をそむけたときに、人は「箱」の中に入る。
     一度箱に入ってしまうと、以下のような悪循環に陥る。
     1.いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、
       自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
     2.周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、
       現実を見る目がゆがめられる。
     3.時間が経過すると、いくつかの箱を自分の性格と見なすようになり、
       それを持ち歩くようになる。
     4.自分が箱の中にいることによって、他の人たちも箱の中に入れてしまう。

    ・箱の中にいるときに、してもムダなこと
     1.相手を変えようとすること
     2.相手と全力で張り合うこと
     3.その状況から離れること
     4.コミュニケーションを取ろうとすること
     5.新しいテクニックを使おうとすること
     6.自分の行動を変えようとすること
     要するに何をやってもムダである。

    ・箱の外に出るためには、
     「自分が間違っているのではないか?と疑う」
     「相手のために何かしてあげたいと感じる」
     ことが大切で、特に1つ目が重要。

    ・完璧であろうと思うな、よくあろうと思え!

  •  もうずっと前に読んだ本なんだけど、思いついたことがあるので書く。
     人が箱に入りたがること、箱に入るとろくなことにならないこと、これはすごい納得なんだけれど、箱ってなんなのか、なぜ人は箱に入りたがるのか、それがどうしても分からなかった。続編を読んでもそうだった。だけど、それが分かったの。
     箱って言うのは「敵から身を守るための構え」なんだよ。箱に入るっていうのは、敵がいるっていうこと。そして、その敵から身を守る、または、自分の利益を横取りされないように、傷つけられないようにするための気持ちのありようが箱なんだ。で、ここで「敵」っていうのは、攻撃してくる相手だけじゃない。利益が競合する人、自分の利益を損なう人も敵なんだ。
     ところが、それは本当は敵じゃないんだよ。その人はあなたの同僚や家族や、あるいは特別な必要を持っている人なだけで、決してあなたの利益を横取りしようとしている訳じゃない。あなたはそれらの人々と、進んで利益を分かち合うことができる。それどころか、そういう心持ちで(=箱から出て)人と相対することで、箱に入っていた時よりももっと大きな利益を手に入れることができる。
     つまり、敵と見なして競合するか、味方と見なして協力するか、前者が箱に入った状態、後者が箱の外にいる状態。相手が本当に敵ならば自分を守る必要はあるけれど、そうじゃない時にも敵と見なしがちで、だから、すぐに箱に入っちゃうんだ。でも、実際はそうじゃなくて(家族や秘書の人は、主人公の敵ではなかったよね)味方なんだから、協力したほうが良いよ、そのほうが物事うまく行くし会社も儲かるよ、っていうことなんだよ。
     で、これはキリスト教の愛の話だよね。自分自身や身内に向ける愛を、すべての人に向けなさいよっていうのが聖書に書いてあると思うんだけれど、これは逆に見ると、人はほっとくと自分や身内は愛するけど他人は愛さないってこと。愛さないっていうのは、利益を分かち合わないっていうことだよね。で、人はすぐに箱に入って自分の利益を守ろうとしがちなんだけれど、そうじゃなくて、誰だって敵ではなくて隣人なんだから協力しなさいよ、それが幸せにつながるんだよってなことなんじゃないか。つまり、善きサマリア人は箱の外に出てるけど、祭司やレビ人は箱の中にいる、ということ。
     とりあえず、なんかそんな感じ。

  • <特に印象に残ったこと>
    *自分を欺いているときには、わたしたちは「箱の中」にいるというわけだ
    *自己欺瞞に冒されえいる人ほど問題が見えない
    *自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を自分への裏切りと呼ぶ
    *周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる(good)
    *したがって、人は自分の感情に背いたときに、箱に入る
    *自分が箱の中にいることによって、他の被とたちも箱の中にいれてしまう。
    *他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる
    *完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え
    *他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ
    *他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ(good)

  • ■自分の箱

    1.自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく。

    2.箱の中に入ると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。

    3.自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外にでているか否かにかかっかている。

    4.他の人に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。

    5.他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ。

    6.他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ。

    7.相手を一つの集団として見てはいけない。一人ひとりについて考えるんだ。

  • 【おすすめ】
    ・人と対立しがちな人
    ・フラットな考え方を持ちたい人
    【概要】
    全ての人は何かの概念や立場にとらわれている。この本ではそれを「箱」としており、その箱から出ることによってはじめて客観的に物事を捉えられるようになる。まずは箱を意識することが重要で、今自分が箱の中にいるのか外にいるのかが分かるようになれば箱から出られるようにもおのずとなっていく。
    【共有したい箇所の引用】

    【足りないところ】
    箱からどうやって出たらいいのかが結局曖昧だった印象。どの箱に入っているのかを自分の中でリストアップするのが難しく、理解できているようで理解できていない感じになってしまう。
    【どういう時に役に立つか】
    ・人と対立してしまっているとき
    ・物事がうまくいかなくて行き詰っているとき
    ・自分を客観的に見たいとき
    【全体感想】
    定期的に読んでおきたい本の一つ。「箱」という独特の概念を用いながら物事を客観的にとらえるコツが書かれているので、一度箱が何なのかを理解できれば箱をうまく使えるようになれそう。今まで読んだ客観視に関する本の中では一番わかりやすかったし、実践方法が曖昧とはいえ概念さえ理解できれば用いることができる機会は多いと思う。

  • 2016.4.5-4.13
    •人は、「人」として見られているか、「もの」として見られているか感じることができる。心の中でどう思ってるかが問題。こちらが外見上何をしているかが重要ではない。心の中でどう思ってるかに反応する。
    •ものとして見る=邪魔、障害、道具、無関心
    •自分をあるがままの人間としてみてもらえるとなると、頭の切れる人は更に頭を働かせ、スキルを持っている人は更にそのスキルを発揮し、よく働く人は更に懸命に働くという事実を知らない
    • 目の前の相手は「人」か「物」か
    •「経営陣は入社した人の写真を全て受け取り顔や名前を覚えようと努力する」→人を「人」として見るために。人を「物」としてみないように。相手の名前に関心がないということは、1人の人間としての相手に関心がないといこと。名前を覚えているかどうかは基本的なリトマス試験紙。
    •人間というのは常に他の人々に対して箱の中にいるか外にいるかどちらかである。
    •箱の中にいようが外にいようが、「行動」は変わらないが他の人々に及ぼす影響は大いに違ってくる
    •組織における成功はその人が箱の中にいるか外にいるかによって決まり、リーダーとしての影響力も箱の中にいるか外にいるかによって決まってくる
    ■自分への裏切り:
    1.自分が他の人の為にすべきだと感じたことに背く行動を自分への裏切りと呼ぶ。自分への裏切りは箱の中に追い込む行為。
    2.いったん自分の感情に背くと周りの世界を自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる
    3.周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると現実を見る目がゆがめられる
    4. 自分が箱の中にいることによって他の人たちをも箱の中に入れてしまう
    ■箱の中にいるときにしても無駄なこと
    1.相手を変えようとすること
    2.相手と全力で張り合うこと
    3.その状況から離れること
    4.コミュニケーションを取ろうとすること
    5.新しいテクニックを使おうとすること
    6.自分の行動を変えようとすること
    •リーダーとしての成功は自分への裏切りからどれだけ自由でいられるかにかかっている。どれだけ箱の外にい続けられるか。そうなって初めてリーダーになれる。人々から信頼され、期待に応えようという気を起こさせ一緒に働きたいと思わせるリーダーになれる。
    •本気にならなければ人はついてこない
    【知っておくべきこと】
    ◇自分への裏切りは自己欺瞞に繋がり、さらには箱の中に入ることにつながる。
    ※箱の中に入った状態:周囲に抵抗、批判的になり、自分を正当化させる状態
    ◇箱の中にいると業績向上に気持ちを集中できなくなる。
    ◇自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは全て箱の外に出ているか否かにかかっている
    ◇他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる
    【知ったことに即して生きること】
    ◇完璧であろうと思うな、より良くなろうと思え
    ◇すでにそのことを知っている人以外には箱などの言葉を使うな。自分自身の生活にこの原則を生かせ
    ◇他の人々の箱を見つけようとするのではなく自分の箱を探せ
    ◇箱の中に入っているといって他人を責めるな。自分自身が箱の外に留まるようにしろ
    ◇自分が箱の中にいることがわかっても諦めるな。努力を続けろ
    ◇自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたということを否定するな。誤った上で更に前に進め。これから先、もっと他の人の役に立つよう努力しろ。
    ◇他の人が間違ったことをしているという点に着目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかをよく考えろ
    ◇他の人々が手を貸してくれるかどうかを気にやむのは辞めろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ

    父を息子から引き離し、夫を妻から引き離し、隣人と隣人を隔てるもの、それと同じものが同僚と同僚を隔てている。会社がうまくいかないのも、家族がうまくいかないのも原因は皆同じ。こちらが箱から出て仲間に加わらない限り、どんな人物であっても、共に働いたり、暮らしたりしている人間の人と形を知ることはできない。

  • 考え方を変えるきっかけとなる本。そういう意味で、最近読んでいる本は当たりが多い。意識が変わると、気持ちが楽になるなぁと読み終わってからここ数週間で実感しているところ。
    一度に変わらなくても、そのことに気がつき意識をする努力はできると思うので、これからの人間関係に活用していきたいと思います。寄藤文平さんかな?イラストレーションも可愛い。ストーリー形式なので読みやすく誰もが陥りやすいシチュエーションで語られているので、引き込まれました。

  • 自分の考えの中に陥ってしまうこと、またその状態を「箱」と表現している。自分中心の考え方を修正していることを箱から「出る」と言っている。まず、自己中である状態を説明して、その状態を確認すること。自分をあざむくことから、問題が発生する。自分は気付いていない、自己欺瞞が発生源であることを説明する。問題が見えない人ほど深くはまる。自分への裏切り⇒あいてのするべきことを責める⇒被害者の自分を正当化。箱の中は居心地がいい(相手も)箱の中に入るように仕向ける。箱から出るためには、「素直な自分を引き出す。楽な人間関係を選択。他の本でも同様の事柄の説明をしていたものがあるが、本書の説明が自分にはあっていたようでよく分かった。
    時々読み直す必要があると考える。

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