ガロア理論入門 (ちくま学芸文庫 ア 33-1 Math&Science)

  • 筑摩書房 (2010年4月7日発売)
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感想 : 7

ここまできて、やっと「ガロア理論入門」に取りかかれる。「入門」とあるので初心者向きかと思いきや、本書は少なくとも群とは何かを知っている人を対象に書かれている、いや元は講義録なので講義されている。出だしにしてこうである。

正確に言えば、体とは、まず加法についてアーベル群をなし、次に零を除いた残りが乗法について群をなし、しかも二つの群演算が分配法則によって結びつけられている集合である。

刊行の順番がこうだったらどれほどよかったか。しかし現実は逆である。ガロア理論に限らず。後にかかれた本ほど、難しかったことがやさしく書かれている。

天才とは、それを逆に進めることなのだ。坂を上るのは大変だが、下るのは楽なのに似て。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: その他学問
感想投稿日 : 2010年8月24日
本棚登録日 : 2010年8月24日

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