マリアビートル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年9月25日発売)
4.14
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本棚登録 : 22235
感想 : 1601
4

伊坂氏 殺し屋シリーズ第2弾。
「グラスホッパー」が第一弾で、登場人物が重なるので、こ
の2冊は続けて読んだ方が楽しみ倍増。
AXも殺し屋シリーズで、登場人物が少しだけかぶるけれど、少し趣が違うような気がします。
もちろんグラスホッパーとマリアビートルもタッチは違ってる。
グラスホッパーではとても大事なところを読み切れていなかったので、今回も付箋をたくさんつけながら読みましたが、それほど読み落とすようなところはありませんでした。
楽な気持ちで読んでもいいかも。

東京から盛岡までの新幹線の中だけの話。
しかしこんなに人が死んでよいのか??
伊坂氏だからこんなにすいすい読み進めてしまう。
さすが。

解説にも書いてあったけれど、テーマは「悪」。
「悪」に対抗できるのは「正義」ではなく、「勇気」。
「マリアビートル」というタイトルも素晴らしい。
とても面白く読めました。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生き方
感想投稿日 : 2020年5月18日
読了日 : 2020年5月18日
本棚登録日 : 2020年5月13日

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コメント 5件

地球っこさんのコメント
2020/05/18

いるかさん、こんにちは。
舞台は新幹線のなかだけなんですね。
限られた空間で、どんな展開が起こるのかとても気になります。
たくさん人が死んじゃうんですね、ひゃあー。

いるかさんにコメントいただいてから、
伊坂さんの殺し屋シリーズ読みたいなと思っていたところでした。
『マリアビートル』『AX』読みたいと思います。

いるかさんも付箋つけて読まれるんですね。
わたしもペタペタ貼りながら読んでます。


いるかさんのコメント
2020/05/18

地球っこさん コメントありがとうございます。
とてもうれしいです。

作者が言いたいことが方々に込められているようで、気がつけば付箋しています。
グラスホッパーを読まれたのであれば、マリアビートルは是非読んでいただきたいと思います。AXも面白いですが、グラスホッパーとマリアビートルはセットのような気がします。

いるかさんのコメント
2020/05/18

本当に多くの人が亡くなっていくのですが、伊坂氏の文章が悲壮さをそれほど感じさせません。
それでも暴力シーンは、ちょっと抵抗があって、伊坂氏には珍しい暴力シーンが少ない「アイネクライネナハトムジーク」は好きな作品です。
また地球っこさんのレビュー楽しみにしていますね。

地球っこさんのコメント
2020/05/18

いるかさん、ありがとうございます!

「マリアビートル」読んでみますね。
「グラスホッパー」も曖昧になっているので、再読しなくっちゃ。

暴力シーン、そうですよね。
物語に必要だから描写されてるのでしょうけどね……

わたしはミステリも好きですが、
あまりにも残虐な殺人とか、暴力とか、遺体の描写をしてあるものは、
そこまで必要なのか?と、抵抗あります。

以前、アガサクリスティの『そして誰もいなくなった』の解説で、赤川次郎さんが、

〈映画の影響で、残酷描写や暴力描写を過激にすることが
「読者サービス」であると思い込んでいる、
一部の作家に、この『そして誰もいなくなった』の後味のいや味のなさを学んでほしい。
ミステリーはもともと「知的で粋な」娯楽であったはずだ。〉

と書かれているのを読んだことがあります。
それを読んでからは、たとえ人気作品でも、そんな描写があるものは
「読まなくていいや」
と思えるようになりました。
一部の作家さんて誰のことなのかは全然わかりませんが…

なんだか、関係のないことをまた書いてしまいました。すみません(>_<)

「アイネクライネナハトムジーク」も読みたいと思います。
あと「逆ソクラテス」もフォロワーさん方のレビューを拝見すると、とても感動するようなので、読んでみたいと思ってます。

いるかさんのコメント
2020/05/18

地球っこさん ありがとうございます。

本って本当にたくさんありますよね。
でも、皆さんのレビューがとてんも参考になります。
マリアビートルはちょっとエンタメ系かもしれませんがグラスホッパーを読まれた方には是非読んでいただきたい一冊です。
本っていろいろな思いがあっていいですね。
おすすめの本をまた教えて欲しいです。。

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