偶然の祝福 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2004年1月23日発売)
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本棚登録 : 2641
感想 : 306
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小川洋子の世界。
短編連作。

裏表紙から。
失った物への愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。

なるほど、なのでタイトルが「偶然の祝福」なのか。

読み終わって、詳細をしっかり覚えているかというと、すごくあやふやな記憶しか残っていなかった。
だけど哀しみの中に、息子と犬のアポロが寄り添っている。
じんわりと幸せを感じる一冊。
とくに「キリコさんの失敗」と「涙腺水晶結石症」が良かった。

それにしても解説の川上弘美さんが一番好きな小川作品が「ホテルアイリス」というのがびっくり。
英訳されている洋書もつい買ってしまったけれど、ちょっとついて行けない世界。
もっと読み込んで小川洋子の世界に入り込まないといけないのか?
徐々に小川作品も読んでいこうと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生き方
感想投稿日 : 2020年11月29日
読了日 : 2020年11月29日
本棚登録日 : 2020年10月10日

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