壮大なる鬼ごっこ。世界を舞台に、追って追われて騙し騙される──どこまでいってもこのパターンの繰り返し。一定のリズムを保って読書できなかったので、同じ展開に辟易せざるを得なかったのが残念。 一気読みできる要素だらけなので、そのスピード感に任せて展開の妙を堪能するのがこの作家の“読み方”なのだろう。読み応えという点では少々劣る。それぞれのエピソードや心理的背景等、もう少し深く掘り下げれば奥行きも出ただろうに、全体に底が浅いので先の展開がすぐ読めてしまうのが惜しかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2007年4月18日
- 読了日 : 2007年4月18日
- 本棚登録日 : 2007年4月18日
みんなの感想をみる