どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年5月14日発売)
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本棚登録 : 23234
感想 : 1805
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『どちらかが彼女を殺した』
久しぶりの東野圭吾さんで、大好きな加賀恭一郎シリーズ

最後まで読んでも、結局どっち〜!!というモヤモヤループ沼にはまった笑
この沼に読者を引き込むあたり、流石は東野圭吾さんだ。

作品自体は約27年前に刊行されたものだが、王道の推理もので十分に楽しめた。
文庫版にあたり、親本からカットされた部分がある為、難易度が上がっているとか…
巻末の西上心太さんによる推理の手引きが、袋綴じっていうのもまた特別感がある。

個人的には、恋人の佃潤一と親友の弓場佳代子が一方的に悪者になるのではく、和泉園子も2人に復讐を企てたあたりが人間味があって良かった。

交通課の刑事がどれだけ捜査を妨害するんだという強引さに、やや疑問は感じつつも安定の面白さだった。
やっぱり加賀恭一郎シリーズ…好きだなぁ。

未読の方は、もはやミステリーではお馴染みだが、「利き手」に最後まで気を抜かず(←これとっても大事)注目して読むことを強くオススメしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月23日
読了日 : 2023年8月23日
本棚登録日 : 2023年8月10日

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