人でなしの経済理論-トレードオフの経済学

  • バジリコ (2009年4月3日発売)
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ものごとには一方的によい面ばかりではなく、費用と便益が常に対立している。人の命に値段は付けられないというが、車でどこかに行くということ一つとっても、そこへ行くことによって得られる便益が、交通事故で命を落とす確率X自分の命の値段という費用を上回っているからだという。臓器移植や喫煙問題など、一方的な意見ばかりになりがちだが、本当は世間一般に考えられている以上に費用と便益の差は小さかったり、あるいは逆転している問題も多い。・日焼け止めクリームを塗るようになって、屋外により出るようになったため皮膚がんが増えるとか、シートベルトを着用したため運転が荒く、事故が増えるとか、オフセット(相殺)行動という現象がある■経済学というのは希少な資源の分配についての学問だ■解決策などない、あるのはトレードオフだけだ

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感想投稿日 : 2009年5月10日
読了日 : 2009年5月10日
本棚登録日 : 2009年5月10日

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