河合塾の先生による、アメリカ大陸の「発見」から植民地建設、イギリスとの対立、フレンチ&インディアン戦争を経て独立戦争、独立宣言、合衆国憲法が出来るまで。この本を読めば、「今まで学校で習ってきた『歴史』がどれほど『勝者が語る歴史』だったかを思い知らされることにな」り、「『過敏反応(アナフィラキシー)』を起こすか、『心眼』が啓かれるか」(p.4)という本。
確かに歴史は後世から振り返って構築されるものだから、どこからの視点でどこに重きを置いて語られるかによって、全然異なったものになるということは分かっているつもり。けど、随所で「アメリカ=白人の国=悪、野蛮…」の図式が強調されすぎているような気がする。言いたいことはとても分かるけど、そこまで強調しなくても、というような感じで、好き嫌いは分かれるかもしれない。まして「これが真実だ!」のように言われると、週刊誌じゃあるまいし、と思ってしまう。
各章のはじめには地図と「てるてる君」というキャラクターが活躍する「パネル」が用意されていて、そのパネルを参照しながら読んでいく形式。パネルで全体像を把握しながら読み進めていくのは分かりやすいし、後でパネルの絵を思い出すことで頭にも入りやすい構成になっていると思う。ページ数の割にすぐ読めてしまった。アメリカ史の続きのバージョンができたら読んでみたい。(14/05/18)
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- 感想投稿日 : 2014年5月18日
- 読了日 : 2014年5月18日
- 本棚登録日 : 2014年5月18日
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