英語達人列伝: あっぱれ、日本人の英語 (中公新書 1533)

著者 :
  • 中央公論新社 (2000年5月25日発売)
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本棚登録 : 537
感想 : 64
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▼日本で生まれ、日本に生きる日本人なのだから、日本人に合った英語の習得法があるはずである――筆者は言う核心は、ここにある。留学経験はないけれど、英語でコミュニケーションがはかれるようになりたい!そんな自分を励ますように、と、この本を手にとった。
▼「来た球を打つだけだ」と言えるのは、実は、彼らが天才だから(だけ)でなく、それまでの過程を、努力によって知らずもがな身につけていたからである。だとすれば、彼らの努力の方法を尋ねようとするのは、愚行でしかないのかもしれない。結局、彼らの生まれた環境が……と、思わなかったと言えばウソになるが、まだ頑張る余地はありそうだ、と思い直すいいきっかけにもなった。
▼ちなみに、「英語」に捉われるこなく、単にエッセイとして楽しむことも(もちろん)可能で、最後に収録されている白洲次郎の章を読むだけでも、充分に、本書を手にとる価値があると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 英語
感想投稿日 : 2012年2月1日
読了日 : 2012年1月31日
本棚登録日 : 2012年2月1日

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