物語イギリスの歴史(上) - 古代ブリテン島からエリザベス1世まで (中公新書 2318)

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  • 中央公論新社 (2015年5月22日発売)
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イギリスの歴史について、古代からテューダー朝のエリザベス1世に至るまで、物語として時系列に把握できるように書かれています。イギリスに元々いた民族と移住してきたアングロサクソン、グレートブリテンという一つの島ではなく、フランスの北部やアイルランド、スコットランドとの、領土の争いや駆け引きがあり、それにどのように対応して今のイギリスが出来上がってきたのか、とても面白く理解することができました。イギリス議会がどのように出来上がってきたのかについても丁寧に理解することができました。
無能な王や、問題のある王、その危機がうまいこと有能な王によって乗り越えられる。国内は内乱や簒奪があり平穏ではないのですが、そのような危機の中で諸外国に滅ぼされるようなことがなかったのは奇跡的とも思えました。歴代の王たちが、婚姻関係を重要視し、そのおかげで周辺にも血縁関係を作っていたからだと思います。その極めつきとして、この上巻最終に出てくるエリザベス1世の治世には、ただ感動しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2015年12月1日
読了日 : 2015年12月1日
本棚登録日 : 2015年6月4日

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