シビラは、道端にいるわけではないが、ホームレス同様の暮らし。
18歳で家を飛び出して以来、ずっと身元を隠し、ストックホルムの無料で入れる所や似たり寄ったりの知り合いの住処を点々としていた。
時には古着のブランド物を着て、ホテルのバーで裕福な男を引っかけ、財布を落としたと騒いだりして夕食をおごらせていた。
街全体に影響力を持つ会社を経営しているフォーセンストルム家の社長令嬢だったのだが。
高慢で横暴な母親と無関心な父親に、ひどい生活を強いられていたのだ。
ある時、食事をおごらせただけで別れた男性が同じホテルの別室で惨殺される。
翌朝、警察の声にとっさに逃げたシビラは、犯人にされてしまう。
しかも、次々に同じ手口の殺人が起こり…
入院歴のあるシビラは異常者の連続殺人犯として指名手配されてしまったのだ。
髪を染めて点々としつつ、絶望と無力感にさいなまれる。
学校の屋根裏に隠れていたとき、忍び入ってきた少年パトリックと気が合い、ついに正体を打ち明ける。
利発だが孤独なパトリックは、真犯人を捜そうと協力を申し出る。
被害者の共通点をネットで探し、ハッカーにも依頼。
シビラは虐げられたままではいないと決意。
関係者の元を単身、訪れるが…?!
著者は1965年生まれ。
脚本家から作家に。2作目の本書がベストセラー。
北欧ミステリの女王だそうです。
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カテゴリ:
ミステリ(ヒロイン)
- 感想投稿日 : 2011年10月8日
- 本棚登録日 : 2011年10月8日
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