村で暮らす少女の彼氏は、大蛇?
要素てんこ盛りのにぎやかなファンタジー1作目。
深瀬綾乃は両親を亡くし、岡山の伯父の家で暮らしていました。
妖怪の存在が信じられている村で、村祭りの行事も本気で行われる土地柄。綾乃は、子供の頃に出会った小さな白い蛇が秘密の親友で、それが今は成長して少年の姿もとれるアロウでした。
村祭りの夜、舞い手になっていた綾乃はサーカスから逃げ出したアナコンダに襲われ、民俗学者の大原由希恵に救われます。箒に乗って現れた大原先生は実は魔女。
綾乃は彼女に連れられるまま、ディアーヌ学園へ入学することに。
そこは、妖怪と魔女たちが一緒に学ぶ学校でした。
綾乃は魔女でも妖怪でもないのですが、何かの素質があり、学べば出来ることというのも意外とあるらしい?
民話のような和風の世界から、突如ハリー・ポッターの学校生活?みたいな。
いろいろな妖怪や魔女が顔をそろえた上で、恋のさや当て?
それが、また一転して‥
綾乃がどういう子なのか、要素が多すぎて、細かい点ではさばき切れていない感もありますが、熱のこもった内容で、新鮮さと勢いもあります。
本筋は練り上げられていて、おおっと、そう来ましたか!の展開。
第二回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞のデビュー作。
3作目まで出ていますが、まだまだ続きそう。
他に、大正時代の魔法学校の話もあるようです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2021年3月11日
- 読了日 : 2019年4月12日
- 本棚登録日 : 2021年3月11日
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