「教場」に続く警察小説。
あの時もちょっと思ったけど‥
今回は、二人の警察官の人生を追いつつ、連作短編でひとつひとつ事件が語られます。
警察学校で同点の主席だった戸柏耕史と陶山史香。
卒業後も成績を競い合い、気にかけ合うのです。
職場は違い、相棒というわけでもないのに。
二人は順調に出世していくのですが。
事件の関係者だった中学生の薫が史香を慕って警察学校に入り、警官となり、30年の歳月が流れます。
意外な展開で、これも愛情の形?という‥
長い間の気持ちを思うとズシンと来るものがあります。
「教場」はすごく面白かったんです!が、しまいに怖さが勝ちすぎて、警察学校は悪の巣窟か?!と思えてきたのと似たような~
えぇと、こんなヒドイ話でいいのか‥?っていう。
酷いと言っていいのかは、読み方もあるかも知れませんが、書き方もあると思うのです。
長い年月の挙げ句が‥
これで深く感動するというより‥後味悪くなってません?
ラストの印象を除けば、全体は、言葉を選び抜いて、すっきりと仕上がっています。
「傍聞き」の頃から変わらないスタイルですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内小説
- 感想投稿日 : 2018年7月27日
- 読了日 : 2016年8月27日
- 本棚登録日 : 2018年7月27日
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