「勝は、渡米によって、幕府より日本国を第一に考えるようになった。」p.169
何を自分の拠り所にするのか。国なのか、違う集団なのか、はたまた今の香港人のように民主主義のような思想なのかそれとも宗教なのか。しかし、単純に日本国、幕府、家などを並列で考えることはできない。このへんはユヴァル・ノア・ハラリの「21Lessons」でも語られている。
今の我々から見ると尊王攘夷か佐幕開国かという2パターンしかいないという状況は信じられないが、逆にそのことが今から150年後の人類が今の時代の書籍を読んだ時に同じ感想を抱く可能性、つまり現代に生きる我々の視野の狭さを示しているのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2020年1月14日
- 読了日 : 2020年1月14日
- 本棚登録日 : 2020年1月1日
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