ジャカルタにいるため、人気テレビ番組「半沢直樹」を見ることができず、原作を読んだ。面白かった。
やられっぱなしの主人公が最後にやり返すという古典的勧善懲悪型娯楽小説。自己防衛の塊のような支店長とそのコバンザメ、態度がやたらでかい倒産会社の社長、いやらしさ満点の本店の内部監査担当官の性格付けがベタ。そのベタさ加減と、大時代的な主人公の正義感がマッチングし、安心のストーリー展開となっている。
企業の中での情報をもつことの重要さがよくわかるのと、「当座預金」「不渡り」など、何となく知っているが、説明するのが難しい用語も、登場人物の言動によって明解に解説されている。何らかの理由で「半沢直樹」を見ることができない人は、読んで損はない小説。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
国内小説
- 感想投稿日 : 2013年12月16日
- 読了日 : 2013年12月16日
- 本棚登録日 : 2013年12月16日
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