短編ホラーアンソロジー。スナック感覚で気軽に楽しめた。恐怖度は控えめ。もう少し納涼感が欲しかった気もするが、人間の情念というものを感じさせてくれたのでおおむね満足。
十年ほど前にネットで読んだストーリーの原典とおぼしき作品と、学生時代の専攻内容を思い出させる作品が収められており、なんとなくかつての先生と街でばったり出会った気分になる一冊だった。
前日作文術に関する本を読んでいたため、読了後にふと書き出しだけ読み比べてみたが、作家それぞれの個性があらわれていて面白かった。
書き出しも作品も、阿刀田高さんの「迷路」が気に入っている。
余談だが、自宅や職場、学校など身近なスポットが舞台となる作品がほぼ無いため、小心者が読んでもトイレや風呂に行きづらくなるといった日常生活への支障は出なかった。(笑)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月19日
- 読了日 : 2020年8月18日
- 本棚登録日 : 2020年8月18日
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