柳園の壺 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

  • 早川書房 (2005年8月9日発売)
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本棚登録 : 27
感想 : 3
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疫病が蔓延する都で、奇妙な流行歌に符合するような惨劇が続く。
都の治安を守りつつ、ディー判事とその3人の副官たちが事件に立ち向かう。

事故死に殺人。都に溢れる疫病死者。ととにかく死人が多いこの話。それでも殺伐としないのは3人の副官たちのおかげかと。
厳しい状況にもかかわらず、軽口を叩いて場を和ませてくれる。
今回様々に入り組んだ謎解きもそこそこ面白く、当時の使用人の考え方なども興味深く読んだ。
「悪い主人がいることより、主人がいないことの方が悪い」って、なんか重い言葉だわ。
巻末に収録されている乱歩とヒューリックと他2名の中国文学者の対談も興味深い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 翻訳ミステリ
感想投稿日 : 2009年7月20日
読了日 : 2009年7月20日
本棚登録日 : 2009年7月20日

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