疫病が蔓延する都で、奇妙な流行歌に符合するような惨劇が続く。
都の治安を守りつつ、ディー判事とその3人の副官たちが事件に立ち向かう。
事故死に殺人。都に溢れる疫病死者。ととにかく死人が多いこの話。それでも殺伐としないのは3人の副官たちのおかげかと。
厳しい状況にもかかわらず、軽口を叩いて場を和ませてくれる。
今回様々に入り組んだ謎解きもそこそこ面白く、当時の使用人の考え方なども興味深く読んだ。
「悪い主人がいることより、主人がいないことの方が悪い」って、なんか重い言葉だわ。
巻末に収録されている乱歩とヒューリックと他2名の中国文学者の対談も興味深い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳ミステリ
- 感想投稿日 : 2009年7月20日
- 読了日 : 2009年7月20日
- 本棚登録日 : 2009年7月20日
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