-
フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり1)
- チョン・セラン
- 亜紀書房 / 2018年9月28日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
読書家だろう会社の方におすすめしてもらった本。非常によかった。映画を見てるみたいだった。登場人物多くて関係図書きそうになったけど、短編なので読みやすく、余韻がじわじわくる。イホ先生とソおじさんがやはりステキ。
2024年5月2日
-
犯罪心理学者は見た危ない子育て (SB新書)
- 出口保行
- SBクリエイティブ / 2023年8月4日発売
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
本書の中の分類で言うと、私は過保護型に入るのかもしれない。どの親も4分類の中の何かしらに当てはまるもの。だけれど偏りすぎないように常に自身の子供との関わりを振り返りながら、バランスをとっていこうというのが主旨。子育ての方針について、パートナーや身近な家族と話し合っているのか、というのは耳に痛かったなぁ。確かにここができていれば、視点が偏らず軌道修正もしやすくなる。子供の様子を共有することを意識しながら話題を広げていこう。あと子供とも話し合っているか。子供の話を聞くことってほんと大切だよね。大人同士だったらそんなことないのに、ついつい一方的に話してないか、いつでも気を付けていかないとね。
2024年4月8日
-
センス・オブ・ワンダー
- レイチェル・L.カーソン
- 新潮社 / 1996年7月29日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
センスオブワンダー、この気持ちをいつまでも絶やさないことが、瑞々しく老いていく秘訣なのかもしれない。子供達にもこの驚きの気持ちを、芽吹きのきっかけを与えられればと思うし、彼らが自然に発見した驚きを汲み取ってサポートしたいなぁ。特別なことではなく、普段の生活の中で少しずつでもいいので、触れさせたい。美しい写真と共に流れる詩のような文章。折に触れて読み返したい本。
2024年4月6日
-
美しいものを見に行くツアーひとり参加 (幻冬舎文庫)
- 益田ミリ
- 幻冬舎 / 2020年8月6日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
ツアーでの海外一人旅、ありありのあり。円安でこの先ハードルは高くなるだろうなぁと思いつつ、私も40代に美しいところに行くぞ!多少高くても海外ツアーで行ってやるぞ!とワクワクしてきた
2024年4月6日
-
働きざかりの心理学 (新潮文庫)
- 河合隼雄
- 新潮社 / 1995年4月28日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
今から思い返すと日本にまだ勢いがあり経済力があった時代に書かれた本なので、違和感がある箇所もある。だが、それにもまして、時代が変わっても悩みは変わらないと思わせる普遍的なテーマばかりだった。もはや古典の域。とても読みやすいので、すらすら読んでしまったけれど、内容は深い。考察の種が至る所にある。中年をどう生きるか、場の論理、など、が特に心に沈澱し、ふとした時に水面に浮かび上がって、つらつらと考えている
2024年3月12日
-
更年期に効く 美女ヂカラ
- 高尾美穂
- リベラル社 / 2023年4月19日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
ほんと他人事じゃない。まだ更年期前のアラフォーだからこそ、今から生活習慣の見直しなど少しずつやっていきたいと思った。ここ数年で体重が増えたので、まずはそれを戻したいな。ヨガあらためてやろうと思いました
2024年3月6日
-
サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット
- モーガン・ハウセル
- ダイヤモンド社 / 2021年12月7日発売
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
Die with Zeroとセットで読むのがおすすめ。より自分のお金と付き合い方の考察が深まる。考え方が似ているのか概ね著者の投資方針には深く賛同することが大きかったが、貯蓄&投資をいつまで続けるのかの部分についての議論は薄かったと感じる。この部分を補完してくれるのがDie with Zero。人生の選択肢を常に複数持てるように、予測できないリスクにあっても経済的自立を維持できるように、忍耐強く資産を形成していくことの大切さは疑う余地がないが、余生が明らかに分かった時にどのくらいお金という選択肢を効果的に使いながら自分の人生の幸せを高めていくのか。健康というのがもう一つ重要なキーになってくるのだろうけれど、ここにも予期せぬリスクというのはある。お金のことを考えるというのは、それを通して自分の価値観、生き方を見つめ直すことなんだなと、あらためて思った。
2024年3月5日
-
すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方
- 小川奈緒
- 集英社クリエイティブ / 2022年12月5日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
とてもよかった。今の自分にすんなり来る言葉、頑張ってみたいなという言葉に溢れていて、やさしくふんわりとエールをされている感じ。わたしも自分なりのすこやかな生活目指してコツコツやっていこう。他の著書も、よみたくなった
2024年2月25日
-
驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)
- 六車由実
- 医学書院 / 2012年2月27日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
介護と民俗学って、なるほど相性がいい。どんな人もその生涯はやはり本になるような紆余曲折があり、その人生の厚みを、民俗学の聞き書きのスキルを使って残していくって凄くいい。リハビリ介助の上手い下手だけでなく、聞き手と語り手という関係性で育む場を持てるかどうかというのも、高齢者の人生にはよほど大きな影響があり、介護者のプレゼンスにもなっていくと思う。が、現実問題として、ケアワーク自体が劣位の立場になってるのがほんと悩ましい。介護だけでなく保育でもそうだし、それはしいては、女性を戦後日本がどう扱ってきたかというのにも繋がってるんだろうなぁ。
介護民俗学を当たり前のこととして普及できるかどうかも、ケアワークの地位向上にかかっている。これが書かれたのは今から10年以上前だが、その時と比べて悲しいかな現場は改善しているとは思えないが、著者が最後に書いた(物理的&精神的)介護準備はアラフォーの私にとっても今から取り組むべき概念と思える。終わりを意識することは、よりよい生を生きることに繋がる。そんなことを考えさせられた本でした。
2024年2月12日
-
私、毒親に育てられました (宝島社新書)
- 中村淳彦
- 宝島社 / 2023年12月8日発売
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
読んでいて、まさかと声に出たり、とても読み続けられないと思った箇所がいくつもあった。でも同時にそういうこともあるかもしれないとも思った。世の中に本当に理解できない思考、価値概念をもち、分かり合えない人間は事実として絶対にいる。出てくる女性たちはよくぞ語ってくれたと思う。彼女たちの地獄は続いていると思うけれど、そして比べるべくもないけれど、自分の中の地獄を思い出し、なんとか生き抜いてきたんだ、という自負みたいなものも浮かんできて、最近悩んできた鬱々とした気分が少し抜けた気もする。民俗誌などを読んでいると、農家の大家族に嫁いで苦労したなどの一文で済まされていることがあるが、その裏にはこんな毒親たちが潜んでいたのだろうか。
子供たちの話を傾聴すること、受け止め、共感すること、否定しないこと。中村さんの他の著作を読んで以来、ずっと意識しているけれど、より一層心がけたいと思った。
2024年2月11日
-
老人ホームで死ぬほどモテたい 新鋭短歌シリーズ
- 上坂あゆ美
- 書肆侃侃房 / -
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
上坂さんの短歌は切れ味が驚くほどいいのに、スルメみたいに何度も何度も味わいたくなる。自分1人で必死に生きてたと思っていたときの自分を思い出してすごく辛くなったりする歌もあったけれど、やめられない。潔くてカッコいい。
短歌はほんと奥が深いなぁ。これからも上坂さんの短歌が楽しみ。
2024年2月7日
-
京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男
- 花房観音
- 西日本出版社 / 2020年7月14日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
赤い霊柩車、火曜サスペンス劇場、山村紅葉、山村美紗。私にとって山村美紗は昭和を感じさせるドラマの原作者というイメージしかなく、そしてドラマ以外で原作を読んだことはなかったのだけれど、その強く逞しい生涯に一気に魅せられた。自分の魅せ方、宣伝方法をよく研究し、知り尽くし、マーケターとしても優れた人だったんだなぁ。女性というのが今よりもよほどハンディキャップがあった時代に、そこを逆手にとり道を切り開いていった人。そしてその彼女を影として支えて夫の存在。一筋縄ではいかない人の一生に思いを馳せた。そして読みやすかった!花房さんの本、また読もう。
2024年2月4日
-
知らないと損する年金の真実 - 2022年「新年金制度」対応 - (ワニブックスPLUS新書)
- 大江英樹
- ワニブックス / 2021年10月8日発売
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
公的年金制度とはなにか非常にわかりやすくまとめられている良書。仕事柄興味を持って情報を得てきた分野であるが、それでも誤解していることがあり、非常に勉強になった。日本の制度の将来、また個人がどのように向き合っていくかまで著者の考えがまとめられており、非常実用的かつ親切。ご冥福をお祈りすると共に、改めて他の著作、そして本書に記載されていた参考図書も読んでみようと思った。
2024年1月27日
-
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
- ビル・パーキンス
- ダイヤモンド社 / 2020年9月29日発売
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
レビュー通り確かに自分の人生観を変えるような一冊。新年を迎えてまだ日も経っていないこのタイミングで読めて本当によかった。定年まで蓄財してその後に人生の黄金期を迎えて謳歌しようなんてほんと夢物語なんだよな。今私が体調を崩しているせいもあるけれど、年齢を重ねるほどに確実に体力と気力が衰えるのは事実。もちろん今の現状では老後の資産を築く未だ途中で、まだまだ働く必要はあるが、闇雲の働いて貯蓄するのでは意味ないんだなと深く納得した。たぶん自分の黄金期はもう既に始まっている。終わりを意識し、そして今を楽しみ、たくさんの思い出と経験を築くには、どんな選択をしていくべきか、それを考え抜き実践していく一年にしようと思う。
2024年1月16日
-
女の民俗誌 (岩波現代文庫 社会 44)
- 宮本常一
- 岩波書店 / 2001年9月14日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
名も知れない、歴史に残されなかったいわゆる庶民の女性の生き様、生活を綴った内容。今と比べると、出てくる女性達は皆貧しかったのだろうけれど、でも逞しさというか芯の強さ、そしておおらかさがあって、かつ著者に対しては女性へのあたたかい眼差し、尊敬の念を文章に感じられるので(解説文はちょっと上から目線なのに対して)嫌味がない。多分、お母さんがほんと立派だったんだろうなぁ。
この本の中の言葉ではないが、「民衆の世界が世間に知られるのは不幸によってである」この一文には胸に迫るものがある。日本残酷物語、ちょっと読んでみたい。
飛島の女はちょっと切なく哀しくなった。阿蘇の女は、阿蘇を旅した情景とセットに読める楽しさがあった。
2024年1月15日
-
キレイはこれでつくれます
- MEGUMI
- ダイヤモンド社 / 2023年4月19日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
ベストセラーになったのも納得。金言がいっぱい、刺さる言葉がたくさんあった。ここまでどりょくされてるんだなぁという純粋な尊敬と、美容が自己肯定感に繋がるという自身の納得から来る説得力のある世の女子たちへのエール。私も自分のできることから始めてみようと思った
2024年1月2日
-
西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書)
- 池上英洋
- 筑摩書房 / 2012年2月10日発売
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
とてもわかりやすくまとまっていて、中学高校の歴史を学ぶ時にこの観点を知ってたらさらに楽しかっただろうなぁ、でもこの世界を知ってたらその方面の進路を目指して沼ってたかもしれない、などと思った。もう大人なので推薦文献を少しずつ読みながら楽しもう。モネの絵画の見方を試したい。美術館に行くのが楽しみになった。
2023年12月2日
-
人生が変わる 紙片づけ!
- 石阪京子
- ダイヤモンド社 / 2022年4月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
トリセツアプリ早速入れてみた。具体的に書かれているので実践しやすい。この本でも書かれていたけれど片付けは自分と向き合うこと。なので判断決断が伴うから少しずつでも溜めずに日々のメンテナンスが大切なんですよね…紙の片付けはもちろんなんだけど、読みながらそもそもラスボスの紙以外の片付けができてないのよ、と痛感。文末の3日片付けが載せられてるのはとてもいいです。とりあえずやってみよう!
2023年11月11日
多賀城市に行ってみたくなった。多分数時間、1日にもあれば読み終わる本なのだけれど、内容はとても濃い。著者が直面したことは本当にタフな出来事だ。家族というものにまつわる温かな好意的な側面ではなく、個人を縛り付けるネガティブな呪いのような面に、正面に向き合いざるを得なかった。だからこそ、最後、すべての片付けが終わった後の解放感に、読んでいるこちらも心が洗われる。重いけれど、不思議な軽さのある本だ。自分の綺麗事だけでは済まされない家族の終い方に思いを馳せた本でもあった。
2023年9月8日
-
無理ゲー社会 (小学館新書 た 26-2)
- 橘玲
- 小学館 / 2021年7月29日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
『残酷な世界で生き延びるたった一つの方法』をより現在の状況に即して更新したアップグレード版という形かな。この無理ゲー社会をなんとか生き抜くには、レッドオーシャンではなく、自分なりのブルーオーシャンを見つけて、そこで勝負せよ という主張と理解。
2023年8月3日
-
システムの問題地図 ~「で、どこから変える?」使えないITに振り回される悲しき景色
- 沢渡あまね
- 技術評論社 / 2018年2月17日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
私は今ユーザー側。お付き合いのあるベンダー、システム側の視点が知りたくて読んでみた本。ベンダー側も、発注元のシステム担当者も、そしてユーザ側も全ての視点が詰まった稀有な本。もしかしてちょっと古いのかもしれないけれど、ああ、そういうことだったのね、そうそうらそうなのよ、とか、うなづくこと多し。今でも有効なことがたくさん書いてあると思う。お互いの立ち位置を想像して、そしていつでも、知識はアップデートし続ける、大切ですね?
2023年7月30日
-
やわらかく、考える。
- 外山滋比古
- PHP研究所 / 2019年8月8日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
日本語の観点は面白かったなぁ。英語はレンガのように論理を積み立てるけれど、日本語は豆腐。 一文の切り取りなので、どうしてそういう結論になったのか詳しくは書かれていないけれど、わかる気もする。多言語理解でわかる言葉による思考の癖ってほんと興味深い。日本語に関する著作を読み直してみたくなった
2023年7月25日
夢中になって一気に読んだ。思いが色々溢れてきてとまらない。Kindleで読んだけれど、紙でも買おう。男子を育てる身として、彼らにはまだ早いけれど、いずれ手に取ってもらうえるよう、本棚に置いておきたい。訳者あとがきで、「少子化、出産、子育てにまつわる議論の中心に置かれるのは今でも私たち女性だ。私たちはその議論の中心に男性にも参加してほしいと願っている」とあったがまさしくこれだ。私自身、男性が議論の枠外で置かれていることになぜ違和感を持たずにいられたのだろう。それは社会が男性中心に形成されてきたから。無意識のうちにそれを当然と自分も受け止めていることに気づき目から鱗だった。
2023年7月25日
結構ありきたりな筋書きなのだけれど、読ませる文章でどんどん引き込まれていく。実写化したらこの配役だなと想像しながら読んで楽しかった。役の年齢とか考慮せずただのイメージでいうなら、飯沼→玉山鉄二か竹野内豊、多恵子→濱田マリ、千佳代→裕木奈江。主役の悦子がなかなか思い浮かばない。最後の補足で、結局はこれ友情物語だったの!?(かなり歪ではあるが)と思い至り、ホラー小説なのだけれど、不思議な軽やかさが後味として残る不思議な小説でした。
2023年7月1日