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古生物学者、妖怪を掘る―鵺の正体、鬼の真実 (NHK出版新書 556)
- 荻野慎諧
- NHK出版 / 2018年7月6日発売
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2024年5月11日
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謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年 (中公新書 2783)
- 榎村寛之
- 中央公論新社 / 2023年12月20日発売
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平安時代の前半の政治から文学まで幅広く開設された一冊。皇族や貴族など多数の人名が出てきて、ちょっと難しく途中斜め読みになってしまった部分もありますが、最後まで読了。
一番印象に残ったのは、奈良時代は女性が女官として活躍していたのに、平安時代になると女性の活躍する場が失われていってしまったこと。奈良時代は天皇のそば近くに支えていた女官の姓名が記録に残っているのに、平安時代はそうではないこと。清少納言、紫式部や赤染衛門といった後世に名を残す才女も公的な女官ではなく、貴族に私的に雇われた女房にすぎないし、本当の名前も伝えられていない。平安時代は女性が活躍してたとばかり思っていたけど、女性の地位は奈良時代よりも低くなっていたとは知らなかった。
2024年4月17日
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シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)
- 森見登美彦
- 中央公論新社 / 2024年1月22日発売
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2024年4月4日
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祖母姫、ロンドンへ行く!
- 椹野道流
- 小学館 / 2023年4月20日発売
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祖母姫、本当にお強いです。
一緒に旅された秘書孫さん、お疲れ様でした。
お祖母様、素敵な生き方をされてきたんだな、とよくわかりました。自分に自信を持つために努力を怠らない姿勢が格好良いです。
一流ホテルに滞在して、ロンドンを楽しむ旅、憧れます。
2024年3月10日
米澤穂信さんの作品は『氷菓』をはじめとした古典部シリーズなど日常の謎を扱った作品を読んだことがありますが、本作は警察ミステリー。
5話の短篇からなる本作、期待以上に面白かったです。
群馬県警捜査一課の葛警部が挑む事件は解決しそうでいて、あと一歩の決め手がなかったり、何かおかしな点があったり。
派手さは全く、淡々と静かにストーリーは進んでいき、葛警部の推理が光ります。
葛警部の事件シリーズ、これからも発表されると嬉しいです。
2024年3月4日
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謎とき 世界の宗教・神話 (講談社現代新書)
- 古市憲寿
- 講談社 / 2023年11月16日発売
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著者と各分野の専門家との対談。
この一冊で世界の宗教・神話を理解できる訳ではないけど、気になる内容について深掘りするためのきっかけとして良い本だと思いました。
『北欧神話』、ゲームやファンタジー小説の下地になっていることもあるし、紹介されてた入門書を読んでみたい。
以下、取り上げられているテーマ。
聖書(キリスト教)
ロシア正教
コーラン(イスラム教)
ゾロアスター教
インド神話(マハーバーラタ、ヒンドゥー教)
ジャイナ教
論語
西遊記
北欧神話(エッダ)
万葉集
「禅と日本文化」
「聖と俗」
2024年3月3日
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【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)
- 白川尚史
- 宝島社 / 2024年1月9日発売
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第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
古代エジプト×ミステリー×ファンタジーといった感じの作品でした。
さくさく読めて面白かったです。
最後の最後で明かされる秘密にびっくりしました。
2024年2月23日
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しろくま、ときどきパンダ
- 中村愛
- グラフィック社 / 2022年4月8日発売
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とってもかわいい画集。
心が温かくなります。
私はパンダが好きなので(たまに上野動物園にパンダを観に行きます)、次回作の「パンダ、ときどきしろくま」がとても気になります!
2024年1月21日
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京都くれなゐ荘奇譚(四) 呪いは朱夏に恋う (PHP文芸文庫)
- 白川紺子
- PHP研究所 / 2023年12月8日発売
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今回は高良の出番は少なかった。
過去の多気女王の生まれ変わりが千年蠱を祓うことが出来なかった理由が明かされました。澪はその打開策のヒントを思い付きます。
これからどうなるか楽しみです。
出流くん、胡散臭い感じがするけど根は良い子のようです。
番外編で活躍?する茉奈ちゃん、結構好きです。
2024年1月16日
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シャーロック・ホームズとシャドウェルの影 (ハヤカワ文庫FT FTラ 5-1)
- ジェイムズ・ラヴグローヴ
- 早川書房 / 2022年8月17日発売
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シャーロック・ホームズの物語とクトゥルー神話を合体させたパスティーシュ。実はホームズは『緋色の研究』と『四つの署名』しか読んでないし(内容もだいぶん忘れてしまってる)、クトゥルーに関しては全くの未読。でも、ホームズとワトスンの(ありえない?)冒険物語として読んでみて、とても面白かった。
ワトスンの怪我はアフガニスタンでの戦争ではなく、実はトカゲ人間の負わされた傷だったとか、公式ホームズの設定をうまく利用していてにんまりしてしまいます。
本書は「クトゥルー・ケースブック」三部作の一作目とのこと。
続編も読み始めました。
2023年12月31日
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八月の御所グラウンド
- 万城目学
- 文藝春秋 / 2023年8月3日発売
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2023年12月31日
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なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 78)
- アガサ・クリスティー
- 早川書房 / 2004年3月15日発売
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海外ドラマを観て、ちょっと分からなかった部分があったので原作を読んでみました。
完全にネタバレ状態で読んだのですが、それはそれで面白かったです。こんなこと、この人にに話しちゃ駄目じゃない!とか、ツッコミを入れながら読んでました。
今までクリスティー作品は10冊ほど読みましたが、ポアロやミス・マープルといったちょっと年配の主人公作品を読んできたせいか、クリスティー作品は落ち着いた雰囲気のものだと思ってました。でも本作はボビィとフランキーの若い二人が主人公で活気のある作品で楽しかったです。
2023年12月9日
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推し、燃ゆ (河出文庫)
- 宇佐見りん
- 河出書房新社 / 2023年7月25日発売
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芥川賞受賞作品。
芥川賞の作品は苦手意識が強いのですが、身近な話題の話で読みやすかったです。(思っていたより短い作品だったこともある。)
読後は重い気分にさせられました。
推しが炎上し、結果的に芸能界引退。主人公あかりは推しという「背骨」を失ってどうやって生きていくのか。
2023年11月18日
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レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
- 多崎礼
- 講談社 / 2023年10月18日発売
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2023年11月12日
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恐怖の正体-トラウマ・恐怖症からホラーまで (中公新書 2772)
- 春日武彦
- 中央公論新社 / 2023年9月21日発売
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中公新書にしては珍しく肩の力を抜いて難しいことを考えずに読めました。
(まるで著者のエッセイを読んでいるような一冊でした。)
色んな恐怖がてんこ盛り。冒頭の火葬夫がみた遺体から胎児が出てくる恐怖、衝撃的でした。
それから、著者の甲殻類恐怖症には同情しつつも面白かったです。
小説や映画の娯楽としての恐怖を「恐怖におけるカニカマ」と評しているのはツボに入りました。なるほどな、と。
最後の死に対する恐怖について。私もたまに怖くなることがありますが、宗教者の回答とは違い、著者の回答は現実的でよい。
この本、面白いのでお勧めしたいです。
2023年11月3日
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准教授・高槻彰良の推察EX2 (角川文庫)
- 澤村御影
- KADOKAWA / 2023年9月22日発売
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番外編の2冊目。
高槻先生と深町くんを取り巻く人達目線のお話5話。面白かったです。
一番好きなのは、難波くんのお話。難波くん、いい子だなぁ。深町くんの耳のこと知っても気味悪かわらずに接してくれる。
佐々倉さんのお話には「憧れの作家は…」の林原さんが登場して楽しかった。
大好きなシリーズなので本編の続きも楽しみにしてます。
2023年10月21日
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文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)
- 京極夏彦
- 講談社 / 1999年9月8日発売
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百鬼夜行シリーズ第2弾。
今回は関口さんではなく木場の旦那がメインキャスト。(ちょっと暴走気味)
タイトルにあるように、箱があちこちに出てくる。
少女転落事件に箱詰めのバラバラ殺人事件、御筥様と関連がないようでいて、関連がある。
面白かったです。
京極堂の憑物落としはすごい。
雑誌記者の鳥口さん、結構好きです。今後も登場するかしら。
2023年10月15日
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新版-中野京子の西洋奇譚 (中公新書ラクレ 792)
- 中野京子
- 中央公論新社 / 2023年4月7日発売
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中野京子さんの作品といえば絵画がつきもの。本書は必ずしも絵画と絡めて述べられてるわけではないけれど、面白かったです。
21の西洋奇譚と余話。
巻頭の「ハメルーンの笛吹き男」が一番面白かった。多くの子供達が消息不明になるという部分は実話なんですね。てっきり創作かと思っていました。子供達が行方知れずになった原因を研究者が研究していることも知りませんでした。幾つかの説が記載されてましたが、真実は如何に?気になります。
2023年9月24日
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夜明けのすべて (文春文庫 せ 8-5)
- 瀬尾まいこ
- 文藝春秋 / 2023年9月5日発売
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PMSの藤沢さんとパニック障害の山添くん。二人とも病のために大手企業を辞め、離職期間を経て従業員6名の今の会社に就職。
特にパニック障害の山添くんの、病気のために以前は当たり前のように出来ていたことが急に出来なくなるという苦しさ、よく分かります。(実は私もパニック障害持ちで症状は何年も出てないけどいまだに出来ないことがあります。)
今ある状況の中で、少しでも前向きに楽に生きる方法を改めて教えてもらったように思います。
そんなこの話が大好きです。
2023年9月18日
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再読了日:2023年9月30日
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幽世の薬剤師 (新潮文庫)
- 紺野天龍
- 新潮社 / 2022年3月28日発売
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漢方×異世界×医療ミステリーとの紹介文があって読んでみた。
医療ミステリー色は薄いかな。
紺野天龍さんの作品は錬金術師シリーズの方が私の好みです。
2023年9月13日
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レーエンデ国物語 月と太陽
- 多崎礼
- 講談社 / 2023年8月9日発売
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2023年9月10日
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文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
- 京極夏彦
- 講談社 / 1998年9月14日発売
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2023年8月27日
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「利他」の生物学-適者生存を超える進化のドラマ (中公新書 2763)
- 鈴木正彦
- 中央公論新社 / 2023年7月20日発売
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「利他」の生物学というタイトルのみの情報で読み始めたので、もっと人間的な気持ちの助け合いの話かと思っていたけど、「共生」についての解説でした。 でも、生物学に詳しくなくても理解できる面白い本でした。
ミトコンドリアや葉緑体を取り込む細胞内共生の話、ウミウシの盗葉緑体、フグの盗毒、口・消化管・肛門を失っている深海動物のチューブワーム、昆虫と植物(花)の戦略、植物と菌の共生、ヒトの腸内フローラの話といった、幅広い内容がわかりやすく記述されています。
2023年8月22日
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はりねずみティギーのおはなし (絵本 ピーターラビット)
- ビアトリクス・ポター
- 早川書房 / 2023年3月24日発売
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2023年8月18日