X(旧Twitter)のタイムラインでたまたま見かけて面白そうだなと思って読んでみました。
鬼からツノについての考察、鵺の正体は巨大レッサーパンダ説、一つ目とゾウの関係など、古文献を材料として古生物学的見地から真剣に導き出される仮説。
とても面白かったです。

2024年5月11日

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読書状況 読み終わった [2024年5月11日]
カテゴリ 科学
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平安時代の前半の政治から文学まで幅広く開設された一冊。皇族や貴族など多数の人名が出てきて、ちょっと難しく途中斜め読みになってしまった部分もありますが、最後まで読了。
一番印象に残ったのは、奈良時代は女性が女官として活躍していたのに、平安時代になると女性の活躍する場が失われていってしまったこと。奈良時代は天皇のそば近くに支えていた女官の姓名が記録に残っているのに、平安時代はそうではないこと。清少納言、紫式部や赤染衛門といった後世に名を残す才女も公的な女官ではなく、貴族に私的に雇われた女房にすぎないし、本当の名前も伝えられていない。平安時代は女性が活躍してたとばかり思っていたけど、女性の地位は奈良時代よりも低くなっていたとは知らなかった。

2024年4月17日

読書状況 読み終わった [2024年4月17日]
カテゴリ 教養
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初めての森見作品。
舞台はビクトリア朝京都。探偵ホームズは大スランプ中で、モリアーティ教授も同じくスランプ中。オリジナルのホームズ小説の登場人物が関係性を変えて登場。
面白い設定でしたが、半分くらいまでは、リズムに乗れずなかなか読み進められなかったので★3つ。
ビクトリア朝京都とロンドン、入り組んでて不思議な世界観でした。

2024年4月4日

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読書状況 読み終わった [2024年4月4日]
カテゴリ 日本文学
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祖母姫、本当にお強いです。
一緒に旅された秘書孫さん、お疲れ様でした。
お祖母様、素敵な生き方をされてきたんだな、とよくわかりました。自分に自信を持つために努力を怠らない姿勢が格好良いです。
一流ホテルに滞在して、ロンドンを楽しむ旅、憧れます。

2024年3月10日

読書状況 読み終わった [2024年3月10日]
カテゴリ エッセイ
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米澤穂信さんの作品は『氷菓』をはじめとした古典部シリーズなど日常の謎を扱った作品を読んだことがありますが、本作は警察ミステリー。
5話の短篇からなる本作、期待以上に面白かったです。
群馬県警捜査一課の葛警部が挑む事件は解決しそうでいて、あと一歩の決め手がなかったり、何かおかしな点があったり。
派手さは全く、淡々と静かにストーリーは進んでいき、葛警部の推理が光ります。
葛警部の事件シリーズ、これからも発表されると嬉しいです。

2024年3月4日

読書状況 読み終わった [2024年3月4日]
カテゴリ 日本文学
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著者と各分野の専門家との対談。
この一冊で世界の宗教・神話を理解できる訳ではないけど、気になる内容について深掘りするためのきっかけとして良い本だと思いました。
『北欧神話』、ゲームやファンタジー小説の下地になっていることもあるし、紹介されてた入門書を読んでみたい。

以下、取り上げられているテーマ。
聖書(キリスト教)
ロシア正教
コーラン(イスラム教)
ゾロアスター教
インド神話(マハーバーラタ、ヒンドゥー教)
ジャイナ教
論語
西遊記
北欧神話(エッダ)
万葉集
「禅と日本文化」
「聖と俗」

2024年3月3日

読書状況 読み終わった [2024年3月3日]

第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

古代エジプト×ミステリー×ファンタジーといった感じの作品でした。
さくさく読めて面白かったです。
最後の最後で明かされる秘密にびっくりしました。

2024年2月23日

読書状況 読み終わった [2024年2月23日]
カテゴリ 日本文学
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とってもかわいい画集。
心が温かくなります。
私はパンダが好きなので(たまに上野動物園にパンダを観に行きます)、次回作の「パンダ、ときどきしろくま」がとても気になります!

2024年1月21日

読書状況 読み終わった [2024年1月21日]
カテゴリ 美術
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今回は高良の出番は少なかった。
過去の多気女王の生まれ変わりが千年蠱を祓うことが出来なかった理由が明かされました。澪はその打開策のヒントを思い付きます。
これからどうなるか楽しみです。
出流くん、胡散臭い感じがするけど根は良い子のようです。
番外編で活躍?する茉奈ちゃん、結構好きです。

2024年1月16日

読書状況 読み終わった [2024年1月16日]
カテゴリ 日本文学
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シャーロック・ホームズの物語とクトゥルー神話を合体させたパスティーシュ。実はホームズは『緋色の研究』と『四つの署名』しか読んでないし(内容もだいぶん忘れてしまってる)、クトゥルーに関しては全くの未読。でも、ホームズとワトスンの(ありえない?)冒険物語として読んでみて、とても面白かった。
ワトスンの怪我はアフガニスタンでの戦争ではなく、実はトカゲ人間の負わされた傷だったとか、公式ホームズの設定をうまく利用していてにんまりしてしまいます。
本書は「クトゥルー・ケースブック」三部作の一作目とのこと。
続編も読み始めました。

2023年12月31日

読書状況 読み終わった [2023年12月31日]
カテゴリ 海外文学
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『十二月の都大路上下ル』と表題作『八月の御所グラウンド』の2編を収載。

『十二月の〜』は全国高校駅伝大会を走る女子高生・坂東の物語。駅伝中継を見てると、沿道を並走する人が時々いるけど、なんと、新撰組と思しき着物を着た集団が斬り合いながら並走するという奇想天外なお話。万城目ワールドだなぁ、と思いながら楽しく読みました。

『八月の〜』は茹だるような暑さの京都の夏の出来事。友人からの勧誘?で夏の早朝に御所グラウンドで渋々草野球をする大学生、朽木の物語。人数が足りなくて困っている時に助っ人として現れた三人は実は第二次世界大戦で戦死した青年だった(しかも一人は沢村賞の沢村栄治!)。

私自身、京都には縁があるので、よく行った場所が出てきて懐かしく読みました。

万城目作品はずいぶん前に『鴨川ホルモー』、『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』を読んで以来です。また、未読作品を読んでみたくなりました。

2023年12月31日

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読書状況 読み終わった [2023年12月31日]
カテゴリ 日本文学
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海外ドラマを観て、ちょっと分からなかった部分があったので原作を読んでみました。
完全にネタバレ状態で読んだのですが、それはそれで面白かったです。こんなこと、この人にに話しちゃ駄目じゃない!とか、ツッコミを入れながら読んでました。
今までクリスティー作品は10冊ほど読みましたが、ポアロやミス・マープルといったちょっと年配の主人公作品を読んできたせいか、クリスティー作品は落ち着いた雰囲気のものだと思ってました。でも本作はボビィとフランキーの若い二人が主人公で活気のある作品で楽しかったです。

2023年12月9日

読書状況 読み終わった [2023年12月9日]
カテゴリ 海外文学
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芥川賞受賞作品。
芥川賞の作品は苦手意識が強いのですが、身近な話題の話で読みやすかったです。(思っていたより短い作品だったこともある。)
読後は重い気分にさせられました。

推しが炎上し、結果的に芸能界引退。主人公あかりは推しという「背骨」を失ってどうやって生きていくのか。

2023年11月18日

読書状況 読み終わった [2023年11月18日]
カテゴリ 日本文学
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シリーズ3作目。破天荒な天才リーアンと、常識人で他人を思いやれるアーロウの双子の兄弟。
英雄テッサの戯曲を書き上げたら英雄と同じ年齢で死ぬと信じていたリーアン。
結果的にはその通りになってしまった。

前作「月と太陽」は絶望まみれの結末だったけど、今作はレーエンデに少し希望の光が生まれたように思う。

イジョルニ人でもミラベル・ロランスのようにレーテンデの救済院に多額の寄付をしている人もいたりして、時代は少しずつレーテンデに優しくなりつつある様子。

次回作は来年2024年刊行とのこと。楽しみです。

2023年11月12日

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読書状況 読み終わった [2023年11月12日]
カテゴリ 日本文学
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中公新書にしては珍しく肩の力を抜いて難しいことを考えずに読めました。
(まるで著者のエッセイを読んでいるような一冊でした。)
色んな恐怖がてんこ盛り。冒頭の火葬夫がみた遺体から胎児が出てくる恐怖、衝撃的でした。
それから、著者の甲殻類恐怖症には同情しつつも面白かったです。
小説や映画の娯楽としての恐怖を「恐怖におけるカニカマ」と評しているのはツボに入りました。なるほどな、と。
最後の死に対する恐怖について。私もたまに怖くなることがありますが、宗教者の回答とは違い、著者の回答は現実的でよい。
この本、面白いのでお勧めしたいです。

2023年11月3日

読書状況 読み終わった [2023年11月3日]
カテゴリ 教養
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番外編の2冊目。
高槻先生と深町くんを取り巻く人達目線のお話5話。面白かったです。
一番好きなのは、難波くんのお話。難波くん、いい子だなぁ。深町くんの耳のこと知っても気味悪かわらずに接してくれる。
佐々倉さんのお話には「憧れの作家は…」の林原さんが登場して楽しかった。
大好きなシリーズなので本編の続きも楽しみにしてます。

2023年10月21日

読書状況 読み終わった [2023年10月21日]
カテゴリ 日本文学
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百鬼夜行シリーズ第2弾。
今回は関口さんではなく木場の旦那がメインキャスト。(ちょっと暴走気味)
タイトルにあるように、箱があちこちに出てくる。
少女転落事件に箱詰めのバラバラ殺人事件、御筥様と関連がないようでいて、関連がある。
面白かったです。
京極堂の憑物落としはすごい。
雑誌記者の鳥口さん、結構好きです。今後も登場するかしら。

2023年10月15日

読書状況 読み終わった [2023年10月15日]
カテゴリ 日本文学
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中野京子さんの作品といえば絵画がつきもの。本書は必ずしも絵画と絡めて述べられてるわけではないけれど、面白かったです。
21の西洋奇譚と余話。
巻頭の「ハメルーンの笛吹き男」が一番面白かった。多くの子供達が消息不明になるという部分は実話なんですね。てっきり創作かと思っていました。子供達が行方知れずになった原因を研究者が研究していることも知りませんでした。幾つかの説が記載されてましたが、真実は如何に?気になります。

2023年9月24日

読書状況 読み終わった [2023年9月24日]
カテゴリ 教養
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PMSの藤沢さんとパニック障害の山添くん。二人とも病のために大手企業を辞め、離職期間を経て従業員6名の今の会社に就職。
特にパニック障害の山添くんの、病気のために以前は当たり前のように出来ていたことが急に出来なくなるという苦しさ、よく分かります。(実は私もパニック障害持ちで症状は何年も出てないけどいまだに出来ないことがあります。)
今ある状況の中で、少しでも前向きに楽に生きる方法を改めて教えてもらったように思います。
そんなこの話が大好きです。

2023年9月18日

  • 再読了日:2023年9月30日

読書状況 読み終わった [2023年9月18日]
カテゴリ 日本文学
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漢方×異世界×医療ミステリーとの紹介文があって読んでみた。
医療ミステリー色は薄いかな。
紺野天龍さんの作品は錬金術師シリーズの方が私の好みです。

2023年9月13日

読書状況 読み終わった [2023年9月13日]
カテゴリ 日本文学
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レーエンデ国物語の第二部。
第一部から約100年後の話。
今回も辛い結末だった。
レーエンデ解放のため義勇軍のリーダーとなったテッサは死刑になるし、ルーチェはのちに第二代法皇帝になり、「残虐王」と呼ばれレーエンデ人から忌嫌われる孤独な生涯を送ることになる。
テッサは英雄として最期まで闘い続けたけど、ルーチェ(ルチアーノ)は民・神・自分自身に絶望してしまったことがとても悲しい。
第3巻はどうなるのか、気になります。

2023年9月10日

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読書状況 読み終わった [2023年9月10日]
カテゴリ 日本文学
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10年以上前に一度読んで、映画も観たのに内容を覚えていなかったので再読しました。映画のキャストは覚えていたので、中禅寺秋彦(京極堂)=堤真一さん、関口巽=永瀬正敏さん、榎木津礼二郎=阿部寛さん、木場修太郎=宮迫博之さん、中禅寺敦子=田中麗奈さんを頭に浮かべながら読みました。
初回に読んだときは長くて薄気味悪いと思った記憶があるけど、今回、再読した感想はちょっと無理がある気がするけど面白いミステリだと思いました。読後感がずいぶん違います。
京極堂の蘊蓄がとにかく長い!(初めの蘊蓄は100頁弱分語られてました。)でも、この蘊蓄がないと物語が薄っぺらいものになってしまうので、しっかり読むべきポイントです。
事件自体は振り返ってみると、探偵・榎木津がしっかりしてれば即解決だったように思う。そして、探偵代理の関口が話をややこしくしてしまっている構造。
最後の京極堂の「憑物落とし」の会で、全ての謎が解き明かされるのが良い。
そこにある存在がある人には見えない、という現象は信じがたくミステリとしてはありなのか?と思ったけど、面白かったので全て良しです。
夏の暑い時期に読むのがオススメです。

2023年8月27日

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読書状況 読み終わった [2023年8月27日]
カテゴリ 日本文学
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「利他」の生物学というタイトルのみの情報で読み始めたので、もっと人間的な気持ちの助け合いの話かと思っていたけど、「共生」についての解説でした。 でも、生物学に詳しくなくても理解できる面白い本でした。
ミトコンドリアや葉緑体を取り込む細胞内共生の話、ウミウシの盗葉緑体、フグの盗毒、口・消化管・肛門を失っている深海動物のチューブワーム、昆虫と植物(花)の戦略、植物と菌の共生、ヒトの腸内フローラの話といった、幅広い内容がわかりやすく記述されています。

2023年8月22日

読書状況 読み終わった [2023年8月22日]
カテゴリ 科学
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人間の女の子ルーシーがハンカチ3枚とエプロン1枚なくしてしまうところからお話は始まります。山を登っていったさきで、洗濯屋さんのはりねずみのティギーさんに出会います。
この洗濯屋さんのところには色んな動物たちの洗濯物が集まっています。ピーターラビットの服や玉ねぎ臭のついた赤い布もあります。
そして、ティギーさんが洗濯物を届けたお客さんにピーターラビットとベンジャミン・バニーもいて、嬉しくなりました。
可愛らしいお話です。

2023年8月18日

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読書状況 読み終わった [2023年8月18日]
カテゴリ 児童文学
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