主人公は思春期真っ只中、中学2年生のエイジ。
14歳の夏に起きた通り魔事件。犯人は、同級生だった─。
一線を超えて”向こう側”に行った少年の心を見つめようとする、”こちら側”の少年達。
いつか”向こう側”に共鳴し同化してしまいそうな、あやうくて脆い心の動きが巧みに描かれている。
そんな少年達の心の葛藤や怯えは読んでいて少し苦しくなったが、何とかして乗り越えようともがく様子はそれぞれを応援したくなる。
重いテーマながら、読了後は不思議と晴れやかにもなった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月30日
- 読了日 : 2022年4月29日
- 本棚登録日 : 2022年4月30日
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